待ち合わせ ページ33
今日はとうとう折原さんと会う日。
朝、姉には「もし泣かされて帰ってくるような事があれば、スイーツバイキングに連れていってあげる」と激励を受けた。
また、舞花に前回ナンパもどきに絡まれたと話したところ、「心配だから折原さんが来るまで一緒にいる！」と過保護を発揮された。
『ねえ、変じゃない…？』
「変じゃない！可愛いわよ！」
『そう…？』
「何？私の腕が信じられない？」
『それはない！』
「なら自信を持ちなさい」
『…うん、ありがとう………』
イマイチ自信が持てない私を舞花は優しく励ましてくれる。
今日の服装は花柄の刺繍が入った白色の七分袖のブラウスに、キャラメル色のロングフレアスカート。
可愛らしすぎず、大人っぽくなりすぎない、絶妙なバランス………らしい。店員さんと舞花が私を置いてきぼりにして、盛り上がった末に太鼓判を押されたから、多分大丈夫なはず。
「そうだ、その折原さんの外見ってどんな感じなの？」
『えっ？えーと………イケメン？』
「いきなり主観が入ってる」
『いや、本当にイケメンだったの！』
「ふぅーん…まあ、そういう事にしておきましょう。他には？」
『身長は結構高かったはず…170センチはあるんじゃないかな…』
「ほうほう。他には？」
『他には…？あ、初めて会った時だけだけど、メッシュが入ってて、髪の毛までお洒落だなーと思ったよ』
「へぇー………ねえちなみにそれって、Aの後ろに立っている人？」
『えっ？！』
舞花に指摘されて慌てて振り返ると、口許を隠して顔を赤くしている折原さんが立っていた。
『〜〜〜っ？！い、いつから…！』
「私が折原さんの外見尋ねたあたりから」
『最初から？！』
ニヤニヤと笑う舞花を睨みつけるも、舞花は悪びれた様子もなく、「まあまあ」と肩をすくめるだけだった。
舞花は私を庇うように折原さんの前に立ち、まっすぐ折原さんを見つめた。
「初めまして、折原さん。私はAの友人の舞花です」
「…どーも」
「ふふっ、この天然鈍感純粋培養娘をおとすなんてどんな人かと思いましたけど………うん、貴方なら大丈夫そうですね」
「ご友人のお眼鏡にかなって何よりですわ」
『…え、何か若干貶された？』
私のぼやきは無視され、舞花と折原さんは何か通じるものがあったのか、がっちりと固い握手を交わしていた。
「じゃ、楽しんでね！」
『えっ、うん…！ありがとう、舞花！』
最後、舞花は折原さん何かを耳打ちした後、嵐のように去って行くのだった。
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紫苑(プロフ) - リリトさん» リリトさん、コメントありがとうございます！ そんな偶然があるんですね？！自分で名前を設定しておきながら驚きました笑 (2020年11月9日 19時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリト - 漢字は違うけど、本名同じ人おったｗｗ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 5c9bfe90e0 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ひよりんさん» こんばんは。メッセージを返信させて頂きましたので、ご確認頂ければ幸いです。 (2020年8月22日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - こんにちは。メッセージ送らせていただいたので、見ていただければ幸いです。 (2020年8月21日 21時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - センラさん推しさん» センラさん推しさん、コメントありがとうございます！ 神様だなんて畏れ多いです…！ですがありがとうございます、嬉しいです。 これからも頑張りますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年11月1日 18時
