親友 ページ32
あれから2週間はあっという間のような、長いような日々だった。
スケジュール帳で折原さんと会う日を確認しては、期待と不安で一杯になる日々。
そして今日は、折原さんと会う日の洋服を買うために親友の舞花と会っている。
「へぇ〜〜〜とうとうAにも彼氏かぁ」
『ま、まだ決まったわけじゃないし…！』
「でも話聞いてる限りはその折原さん？はAの事、少なからず好きだと思ってそうだけど」
『どうせ妹ポジションだよ…』
「まあ8歳差だと心配になるよねー…でも、それが嫌でわざわざ今日は服を買いに来たんでしょ？」
『うん…』
「ふふふ、この舞花様に任せなさい！Aの魅力を最大限に引き出してあげるから！」
舞花は高校時代からの親友で、現在は看護師を目指して看護学部に通っている。彼女は高校時代からお洒落や化粧が得意で、大学に入る時には色々とお世話してくれた。また、コスメオタクである姉とも仲が良く、ラインで新作の感想を言い合ったり、時には私を通じてコスメの交換会をしている。
私からすると、舞花は第二の姉だ。
『あ、あともう一個お願いがあって…』
「ん？何？」
私のお願いを聞いた舞花は笑顔で了承してくれた。本当に舞花は頼りになる。
舞花に連れられていくつかの洋服屋さんを回って、候補を絞った。
「明日食べに行くお店って決まってるの？」
『えーっとね…和食の居酒屋さんらしい』
折原さんの送ってくれたお店のURLをタップして、舞花と二人でお店のHPを見る。前回の焼肉屋さんと同様、高そうながらもカジュアルな雰囲気のあるお店だった。
「めっちゃセンス良いな…」
『どうやってこんな良いお店を知ってるんだろう…』
ファミレスやチェーン店の居酒屋くらいしか行った事が無かった私としては、こんなお洒落なお店が実在している所から驚いてる。
「ふーん…メニューはこんな感じか…なら…」
舞花は何やらメニューを睨めっこしながら、私の洋服を決めてくれている。今さらだけど、食べに行く料理を起点に洋服を決めるなんて、少し面白いな、なんて呑気に考えながら舞花の横顔を眺める。
「よし！決めた！行くよ、A！」
『はーい』
私の洋服を買うはずなのに、舞花の方が意気揚々とお店に乗り込んで行き、私は付き添いのように追いかけるのだった。
＊＊＊＊＊
ようやく親友ちゃんを出せた…！
またお好きな作品の傾向へのご回答ありがとうございました！ご期待に添えるような作品を書けるように頑張ります！
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紫苑(プロフ) - リリトさん» リリトさん、コメントありがとうございます！ そんな偶然があるんですね？！自分で名前を設定しておきながら驚きました笑 (2020年11月9日 19時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリト - 漢字は違うけど、本名同じ人おったｗｗ (2020年10月22日 17時) (レス) id: 5c9bfe90e0 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - ひよりんさん» こんばんは。メッセージを返信させて頂きましたので、ご確認頂ければ幸いです。 (2020年8月22日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - こんにちは。メッセージ送らせていただいたので、見ていただければ幸いです。 (2020年8月21日 21時) (レス) id: 222226e292 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - センラさん推しさん» センラさん推しさん、コメントありがとうございます！ 神様だなんて畏れ多いです…！ですがありがとうございます、嬉しいです。 これからも頑張りますね！ (2020年3月18日 22時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年11月1日 18時
