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stage.12 ページ18

(side.Senra)

さかたんとうらたんとまーしぃーと俺の4人でポーカーをしていた時。ディーラーを務めてくれていた金城さんが話題を振ってきた。

「そういえば、そろそろ4年に1度の大会が迫ってきていますが、皆さんは参加しますか?」
「する!」
「するつもり」
「とーぜん」
『参加する予定やで』
「そうですか。…今年の大会は盛り上がりそうですね」

嬉しそうに、だが何処か遠くを見ながら微笑む金城さんを見て、俺はある噂を思い出した。

『そういえば、金城さんって昔のオーナーだったってほんまですか?』
「おや、知られてしまいましたか」
「えっ?!そうだったんですか?!」
「知らなかった…」
「確かに前に勝負してもらった時、ボロ負けしたな」
「私なんて1期しかオーナーを務められなかった弱輩ですよ」

苦笑いを零しながら金城さんはカードを切っていく。その手付きが誰かに似ている気がして、思わずじっと見つめてしまう。だが、すぐには思い出せない。そんな俺に構わずさかたんは金城さんに話しかけていく。

「オーナーって何期も務めるのが普通なんですか?」
「初代が5期連続でしたし、その後のオーナー達も大体3期か4期務めてますね」
「大会の時って、挑戦者にハンデとかありましたっけ?」
「いえ、純粋に対等な戦いですよ」
『それなのにずっと頂点に立つって事は、オーナーになる人はほんまに強い人なんやなぁ』
「強いのは勿論ですが、"運命の女神"に愛されるか重要なんですよ」
「運命の女神?」

現実主義者の金城さんから飛び出た似合わない言葉に、一同首を傾げる。金城さんは俺たちにカードを配りながら説明してくれた。

「別に誰も"見た"ってわけじゃないんですけどね、私を含めてオーナー達は皆、運命の女神の存在を感じた瞬間があるんですよ」
『具体的には?』
「絶対に勝てない手札だと思いながらベットしたら勝ってしまったり、ですね」
「でもそんな局面、よくあるだろ?」
「それが前オーナーとの対戦の4ターン目だったとしても、ですか?」
「それは…」
「すごいですね!」

薄らと笑う金城さんは何処か迫力があり、今この人と対戦したら負ける気しかしない。…これが、運命の女神を味方につけている状態なのだろうか。うらたと坂田は純粋に驚いているが、相棒のまーしぃーは何かに火がついてしまったようで、目をギラギラさせ始めている。

「さて、ではゲームを始めましょうか」

先程の話の影響か、いつもより緊張感のあるゲームが始まったのだった。

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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです! ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります!ありがとうございます! (2019年10月14日 0時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました!名前で呼ばれるのが嬉しいです( ̄∇ ̄*)ゞ次も頑張ってください! (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…!こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです! 応援ありがとうございます!頑張ります!!! (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です!登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください! (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2019年10月7日 13時

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