stage.13 ページ19
(side.Senra)
何ゲームが連続で遊んで小休止をしていた時、先程から金城さんの手元に注目していた俺は漸く思い出した。
『分かった、ラヴィさんと似てるんや』
「は？急にどうした？」
『あー…はは、あんな？金城さんのトランプの捌き方が誰かに似てるなーと思ってたんよ』
「えーそうかな？」
「トランプの捌き方の癖なんて気にした事なんてなかったな…」
俺の発言によって、急に手元に注目された金城さんはたじろいた。
「え、急にそんな見つめられると緊張するんだが…」
「あ、金城さん本気で焦っとる！」
「すみません、つい…」
「捌き方似てるってどこら辺が似てるんだ？皆一緒じゃね？」
『カード切ってる時の手元が似てる気がするんよ』
普段は敬語で喋る金城さんだが、本気で焦った時や怒った時は敬語が外れる事は、数年の付き合いで把握している。金城さんはカジノ全体の取り纏めを務めているので、俺たちは一度以上は金城さんにお世話になっている。何なら金城さんから見たら俺たちは全員元部下だ。
『でもそうやな、ラヴィちゃんも金城さんの部下やもんな、自然と似ててもおかしくないわ』
「…お呼びになりましたか？」
「わっ！ラヴィさん！」
俺が一人で納得していると、俺とさかたんの間からラヴィさんの声が聞こえた。慌てて振り返ると、コテンと首を傾げたラヴィさんが立っていた。今日も可愛えなぁ。
「どうした、問題でも起きたか？」
「いえ、そこまででは。ただ、先程のトラブルに巻き込まれたボーイが…その…」
俺たちの顔をぐるりと見回した後、ラヴィさんはテーブルをぐるりと回り、金城さんの側へと行った。そして金城さんの耳元に口を寄せて、何やら小声で報告している。一生懸命背伸びして、金城さんの肩に手を置いているラヴィさんはほんまに可愛い。
仕事だとは分かっているけど、ちょっとだけ金城さんに嫉妬してまうわ。
「…分かった、引き続き様子を見ておいてくれ。大丈夫そうになったら連絡を頼む」
「畏まりました」
険しい表情のままの2人は頷き合うと、ラヴィさんは再びバックヤードへと消えていき、金城さんは俺たちに向き直った。
「大丈夫ですか？」
「大丈夫…とは言い切れないが、ラヴィが側についているから最悪の事態は起こらないだろう」
「そうだね、ラヴィさんは安心させてくれる空気があるもんね」
元ボーイだったうらさかは何やら心当たりがあるようで、深くは言及せずに心配をしていた。ほんまええ奴らやな。
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
