告白（仮）されたからって甘い雰囲気になる？【歌い手】

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『と言われましても……これRiKuのやつですし、可愛くはないと思うんで』

恐る恐る外そうとすると、顔の横を腕が通って今度は背後から手を掴まれる。誰の仕業だと確認するために後ろを向いて、ため息が出た。

「なんで外すの？似合ってるって言われてるんだから付けてなさいよー！」

キャッキャッ騒いでる我が相方RiKu。いつの間にかローストチキンはテーブルのど真ん中に滞在しており、彼はいつの間にかサンタの帽子をかぶっている。
どうやら坂田さんとRiKuは行事を楽しんじゃえ派だったらしく、ノリがやばい。

「もう少しで天月くんとluzくん、AtRさん達も来るんだし、そのままでいたら最高のクリスマスプレゼントだと思うんだけど」
『これがクリスマスプレゼントなんて悪いから、尚更外す』

もう一度眼鏡に手をかけると、「だから外さなくていいのよ！」とRiKuが抑え込んできた。くっそ馬鹿力め。全然振り払えん。

浦島坂田船さんに見守られる中、RiKuと激しい攻防戦を繰り返していると、インターフォンが鳴った。家主であるRiKuは一瞬悔しそうな表情をしたが、すぐに玄関にかける。
今度こそ眼鏡を外そうとすれば、正面からセンラさんに止められた。

『…ちょ、センラさん？眼鏡外せないっす』
「外さんでええよ。すいみぃ可愛い」
『いやいやいや可愛くないんで。て言うか早くしないとほかの皆さん来ちゃうんで』
「眼鏡かけてるだけだし、皆に見せた方がええんとちゃう？」
『むしろ逆です。眼鏡かけてるだけなら見せなくたって、』

「え、すいみぃちゃん眼鏡かけてんの？」
「！！すいみぃさんが眼鏡……！？」
『……おおう。』

リビングに入ってくるなり、わたしの眼鏡姿を一目見ようと顔を覗き込んでくる天月さんとまふまふさん。
…忘れてた、この2人。ガチの睡民さんでした。

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