愛のカタチ。【来栖翔・西谷夕】

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────────……



「Aー！！」



『ちょっと待っておくれ……


　……あ、お待たせ』









靴紐を結び玄関を飛び出す。


外では既に友人が立っていた。









「ほら、早く行くぞ！」







彼は私、青山Aと同じ小学校へ通う来栖翔。


入学式に初めて会ってからこの6年間、ずっと仲のいい親友である。


だけど、個人的には恋心を抱いているのだが、きっと彼はそんなこと想ってないだろう。


明らかに私と他の人への接し方が違うし、親友感覚までとしか考えていないに違いない。









「後10分！」



『10分！？ それは大変だ！』



「靴紐なんかに時間かけてるからだろ！」









翔は私のランドセルを軽く叩く。


『ごめんよ』と言いながらも全力で走りなんとか学校へギリギリ間に合った。



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