大家族の長女はアイドルのマネージャー[うたプリ×ブラコン]

story*36 ページ37

みんなして嶺二、嶺二って…。




｢喧嘩ではないよ。

もう昔過ぎて覚えていないから。｣




包まれたのは暖かいぬくもり。


抱きしめられた腕や体、身長は3年前とは比べられないくらい成長している。

まるで壊れ物を扱うようにそっと抱きしめるから私はどうしたらいいかわからなくなる。




｢トキヤ...？｣



｢突然すみません。
私がどれほど貴女に会いたかったか、わかりますか？
次はもう無いですよ。
勝手に居なくなったりしないで下さい。｣




見上げた顔は優しいから素直に｢ごめん｣と謝った。


腕を離された時に、お互いぎこちなくて
それがなんだか可笑しくて笑ってしまう。


そのままゆっくりと寮までの道のりを歩いて帰った。




｢今度久しぶりに実家に遊びに来ない？
兄弟達、トキヤが来たら喜ぶよ。｣



ﾄｷﾔ ｢そうですね、休みの日にでも是非。
ご兄弟は皆さん元気ですか？｣



｢元気だよ〜！
トキヤのホームステイが終わって帰った後は
寂しがって大変だったんだから。｣



ﾄｷﾔ ｢数日の予定があの時は大分長いことお世話になりましたね。
私も楽しかったですよ。｣




数年前にトキヤは朝日奈家で数ヶ月暮らしていた。
礼儀正しいトキヤに京兄は特に関心していて、歳の近い侑介は比べられてタジタジだったなぁ...




今度オフが重なったら朝日奈家に一緒に行こう。




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