喧しい【呪術廻戦】【男主】

＿2 ページ22

数十分前＿＿


＿＿＿


俺はカフェを探してフラフラ歩いていた
何せ、今探しているカフェを見掛けたのは2年近く前の話だ。もとよりあまり記憶力が良い方では無い俺がカフェの存在を覚えていることでさえ奇跡なのに、場所まで覚えている訳がなかった


そんな時__

｢あっれー、ねえねえそこの君｣

『……』

｢ちょっとー無視しないでよー｣

『？！え、あ…俺、ですか…？』


__目の前に謎の男が現れた。

｢当たり前じゃん、僕と君以外誰が居るって言うのさ｣

『……あれ、誰も居ない』

｢え、まさか本当に気付いてなかったの？｣

『あー…はい。すみません』

｢別に謝らなくてもいーよ、そこまで気にしてないし｣

『あ、そうすか……ん、そーだ…俺になんの用すか？』

｢あーそうそう、君、これ見えるよね？｣


また目の前に何かが現れた。

『あー、そこら辺に居ますよね、その天使の成り損ねみたいなやつ』

｢天使の成り損ね…？
ま、見えるんなら話が早いや｣

『…？えっと、すみません。話が見えないのですが…？』



__君さ、もう高校決まった?__


この言葉が俺の人生を変える＿＿



__はい、決まってます。__


＿＿わけでは無かった。


＿＿＿


｢んー、その高校って絶対に行きたい？｣

『はい。』

｢ずぇ〜ったいに？｣

『はい。』

ま、そんなこと無いんだけど
俺は自分の“絶対に面倒なことになる”と言う直感に従っただけだし、別に嘘って訳でも無いよね

｢んーそっかー…どーしよっかなぁ…｣

『あの、どうかしたんで＿＿
五条｢あっ、そう言えば自己紹介してなかったね！
僕は五条悟。気軽に“悟兄さん”とでも呼んでよ｣
『……はぁ…して、“悟兄さん”は何で俺の高校について質問して来たんで＿＿
＿＿あれ、“悟兄さん”？どうしたんですか？！』



誰か助けて__
__悟兄さんが固まった。

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