喧しい【呪術廻戦】【男主】

＿2 ページ12

＿＿どれぐらいの時間が経ったのだろうか

俺が“友達になろう”発言をしてから、ソイツはずっと動きが止まっている
流石に痺れを切らした俺が浅いため息をつくとソイツはハッとしたように周りをキョロキョロと見回した
その様子が面白くてくすくす笑っていると、ソイツは何故か泣き出した

もう一度言う


泣き出した


＿＿＿


小学生の頃、冷静沈着と言われていた俺にも流石に“焦り”と言う感情は存在する

ソレを証明出来るのは今だ


＿＿＿


『え、ちょ…おい、どぉしてんお前、んなに友達んなるん嫌やったんか…？すまん、ほんっまにすまん……やから、お願いやから泣き止んでくれへんか…？』

｢……っ、うぅ……っ｣

『………あー、これ、俺一旦帰った方がええ…？よなぁ……？んー、あー…すまんな、泣かせてしもて……んじゃあ、俺帰るわ』


自分でも無責任な行動だとは思う。泣かせるだけ泣かせといて、ほっぽいて帰るだなんて＿＿

__でも、でもだ
嗚咽を漏らして泣き続ける人の宥め方だなんて
俺は知らないし、習ってもいない。
俺に出来るのは泣いてる相手をこれ以上怖がらせないよう、その場から立ち去ることしか＿＿

｢ｽﾞｯ……ま…ぁって……っ!｣


『__え?あっ、おっま_!!』


ﾄﾞﾀﾝｯ!


＿＿＿


＿＿何故俺は自分が泣かせた相手に抱き着かれているのだろうか＿＿

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