無限のポケモンは双黒が大好きです。【文スト】【ポケモン】 (ページ4)

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2話ページ4

声が聴こえたであろうところに向かう。

中「しっかし、いつ入っても暗ェ所だなｧ…」

と、いきなり立ち止まる太宰。すると、見てはいけない物を見たときのような顔をしていた。

太「ｯ!?………中也、あれ……」

指を指して訴える。

見ると見たことも無いような生き物(？)がキズだらけで倒れている。

「ひゅぁ？……ｯ!?…」

俺達に気付くと逃げようとしてもがいているが傷のせいで全然動けていなかった。

中「ﾁｯ………オイ糞太宰。包帯貸せ。」

太「は？まさか中也。助けようとしているのかい？

………まぁ、包帯は私の方がうまく捲るからね。」

太宰は何処からか包帯を幾つか取り出した。

(消毒液とかも必要か？普段手当てしねｪからな……)

と、近くにポーチが落ちている。

中を見てみると本や見たこともない果物、傷薬と書かれてあるスプレーが入っていた。

誰のか知らないがこの際どうでもいい。

使わせて貰おう。

傷薬を持ち生き物(？)に近づくとまだ俺達を警戒しているのか、

涙目になりながらも白と赤の短い毛を逆立てて威嚇してくる。

中「威嚇すんな、俺達はただお前を助けたいだけだ。」

そう言い生き物(?)の頭を優しく撫でた。

すると、生き物(?)も観念したのか大人しくなる。

その隙に傷薬を使う。

やはり少し染みるのか顔を歪めた。

太「よし、良い子だね……ガーゼ貼るからじっとしてて……」

太宰がそう声をかけると目を瞑って大人しくしている。

太「よし、出来た。もう大丈夫だよ…」

中「あ、ほら、此れ喰え。」

目の前に梨のような果物を置いた。

「ひゅあああん。」

腹がすいていたのだろう、あっという間に無くなってしまう。

そしたら生き物(?)は俺達の顔をじっと眺めると一言鳴く。

「ひゅあああん!!」

次の瞬間、近くにあったポーチを取りフラフラした状態で空に飛んでいってしまった。

中「………何だったんだ、今の…」