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天人の宇宙船に乗り移った筈の銀時らは近藤が借りてきた船の中で作戦をたてていた。
天人の宇宙船内は、Aが暴れたために酸素濃度の調整がされた状態だ。現在の宇宙船内の酸素濃度は人間が暴れ回るには厳しい数値に設定されている。
いち早くそれに気がついた銀時らは素直に作戦会議を開くことにしたのだった。

「どうしましょう.......」

「どうするもこうするもないアル。あんな中でAは過ごしてるアルか?早く助け出さないとAが危いヨ」

「しかしなぁ、あの状況じゃ長時間の探索は命取りになる」

「これ、宇宙船なんだろ?酸素ボンベとかないわけ?非常用とかでよぉ」

「関係ねぇ、時は一刻を争うんだ。俺は行く」

「まぁ待ってくだせぇ、Aならともかく、酸欠で瀕死のあんたをここまで運ぶなんて俺はゴメンでさぁ」

それぞれが思い思いに発言する。土方は焦った様子で敵宇宙船に乗り込もうとするし、近藤は非常用酸素ボンベを探しに操縦室を漁りに行った。

「いくら試作型って言ったって非常用の設備くらいはある筈ですよね.......」

新八は周りを安心させる為に少し大きな声で呟いた。


「俺ぁ探しに行くぞ。酸欠で倒れる前に戻って来る。今は近藤さんを待ってる余裕なんてねぇ。酸素が薄いっていっても、暴れ回らなきゃ動くことくらい出来るだろう」

「土方さん!」

新八の声も虚しく土方は一人敵宇宙船に乗り込んでいった。

「私も」
「私も行くネ、やばくなったら戻ってくるアル。その時は銀ちゃんが代わりにAを探してヨ」

神楽がそれに続く。

新八には無謀な二人の背中を目で追うことしか出来なかった。

「あの二人だけじゃ心配なんでねぃ。俺も見てきまさぁ、俺はあの二人ほど馬鹿じゃねぇ。きちんと戻ってくるんで、交代は頼みまさぁ」

沖田までもが敵宇宙船へ消えていった。

「交代作戦で方が着いたみたいだな」

三人が消えていった方向を見据えたまま銀時が呟く。

「そんな、いくらなんでも無理がありますよ.......神楽ちゃんと沖田さんまで.......」

新八は心配を口に出し、銀時を見上げる。

「局長が酸素ボンベ見つけたら三人の分届けにいこう」

「そうですね.......」

山崎が新八をなぐさめてから、「俺は操縦室以外を探してくるよ」とその場を離れた。
残された新八には三人の無事を祈ることしか出来なかった。

続→←やめたら、その9



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さくらんぼ☆*.゚︎ - 初コメ失礼します!このお話 最高です!続き気になります!更新頑張ってくださいね!!応援してます! (2022年12月12日 0時) (レス) id: def3760315 (このIDを非表示/違反報告)
薄良(プロフ) - お餅さん» うわあああ申し訳ねぇ.......細かい設定を忘れ去っていました。普通に主人公の年齢と合いませんね.......細かい年齢表記削除しておきますありがとうございます (2020年2月20日 0時) (レス) id: 38546ea573 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - あの…総悟が5歳のときって土方さんいましたっけ?土方さんが来たのって総悟が13くらいのときじゃありませんでした?違ったらすみません (2020年2月19日 18時) (レス) id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄良 | 作成日時:2019年5月6日 0時

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