*交換しましょう ページ11
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「わ、そろそろ帰らなあかんやん」
「今日は月ラジですよね」
「そうそう」
今日は月曜日。浦島坂田船のげつようび。の日だ!週一のお楽しみ。私はこの為に頑張っているといっても過言ではない。
「あ、あのですね…4人に聞きたいことがあるんですが…」
「A固まらんでいいんだよ。タメ口でいいからね?」
うらたさんが悪戯っぽく笑う。慣れない私を笑っているように見えた。最悪…なんてうらたさんに思うはずもなくただただカッコイイとしか言いようがない。
「ふつおたって送っていいんですか」
「……は」
「ん」
「え?」
ぽかーんと口を開ける皆さん。え、なんかおかしいことでも言った?え?
「それcanってこと?出来るって意味?」
「あ、いえ、私なんかが送っていいのか…」
「は?」
更に訳が分からなそうに首を傾げている。あれ、ほんとに私の言っていることおかしい?そんなことないと思うけどな…
「A送ってや」
そう言ったのは志麻さんだった。
「ほんと、つまらない内容になるかもしれませんが…」
「気持ちがちゃんとこもってたらええねん!愛があればええねん!」
気持ちがちゃんとこもってたら?
愛があれば大丈夫?
「どんな内容であっても送ってくれたってことはすごく勇気とかいると思うし何度も考えて送ってくれてるってことやろ?それってすごく素敵なことちゃうんかな」
志麻さんは考え深そうに言った。その一言、一言になにか心動かされるものがあった。
今まで私なんかが、って思っていたけど私はちゃんと4人が大好きだ。その気持ちさえあればいいのかな。
少しだけ、書いてみようかな?
「ありがとうございます。決心ついたら送ります!」
「そんな固まらんでもええよ」
あぁ、もうすぐ、会えなくなるのか。
そっか。今は非現実的。もうすぐ現実に戻されるのか。また会えなくなるのか。
そっかぁ。
分かっていたけれど嫌だけど避けては通れない道だ。仕方、ない?
「ねえ、連絡さ交換せん?」
「……センラさん!?」
「センラもっとAと話してみたい」
坂田さん、うらたさん、志麻さんも交換したい!と言ってくれてありがたく某緑のメッセージアプリには新しい連絡先が4つ増えた。
嬉しくて泣きそうだったのは堪えた。
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くりぬこ - お話とても楽しく読まさせて頂きました!!こんな事が現実になればどれほど嬉しいことか…まあないですけどね(笑)これからも更新楽しみにしています! (2019年3月28日 16時) (レス) id: 8b048cd6e4 (このIDを非表示/違反報告)
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