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*げつようび ページ12




今日は特別な日。といっても普通の月曜日なんだけど。



「今日かな、来週かな」

「あともうちょっとで9時…」



絶賛独り言中。


浦島坂田船のげつようび。


前にふつおたを送ってみたいと言ったんだけど不安で仕方ない私を浦島坂田船の皆さんはあたたかい言葉でいいよと言ってくれた。


その中でも志麻さんの言葉一つ一つにはぐさっと刺さるような感覚が全身を駆け巡って。それには名前を付けることも難しくて。


まだ痺れるようなものが渦として残っていた。


いつかこの正体が分かってみたい。



「あ、始まった!」



浦島坂田船公式のアカウントが開始を告げるツイートをする。瞬く間に沢山のいいねとリツイートのリプライ。


イヤホンを耳に差し込んでスマホと繋げて音量アップ。


あの時の懐かしい声が耳の鼓膜を刺激する。



「どーも!」

「はいはいはいはい」

「はいが多いな」

「今日もやっていきましょー!」



やっぱり間接的に聞くのと生で聞くのには何か違うものがあった。


会ったんだ。画面越しの貴方たちに。


画面に触れても届きやしない人達に。



「早速ふつおたを読みたいのですけど」

「志麻くん!よろしく!」

「了解!」



ふつおた。ドキドキ。掠れた心臓の音が聞こえる。私の読まれるかな?


お願いします。お願いします。お願いします。



「えっーと、浦島坂田船の皆さん、crewの皆さん、こんばんは!」



出だしが同じ。これはもしかしなくもない。










「Aと申します」



うわあああ、と変な声が出てしまった。


コメント欄にはAって名前可愛いとか色んなことが書いていた。


よ、読まれてる…なんか恥ずかしい。


くすぐったい。どっかが。


そんな私を知らずに志麻さんはどんどん読み進めていく。



「夏ツアーお疲れ様でした。私は参戦することが出来ませんでした…」

「マジですか!次来てね〜」

「絶対次こい!」



もう行きます。今すぐ行きます。むりすき。



「私は今回浦島坂田船の皆さんに質問があります」

「おお、なんや!」










「もしも友達の友達が憧れの人だったらどうしますか」




ほんの小さく吹き出す声がイヤホンの向こうで聞こえた気がしなくもなかった。

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くりぬこ - お話とても楽しく読まさせて頂きました!!こんな事が現実になればどれほど嬉しいことか…まあないですけどね(笑)これからも更新楽しみにしています! (2019年3月28日 16時) (レス) id: 8b048cd6e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆほ | 作者ホームページ:  
作成日時:2019年3月19日 17時

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