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■船*坂田より…… ページ5

センラside*




「はぁ〜ん……さかたん……」

「いやキミ何してんねん。夫が帰ってきたんやで」


僕が会社から帰ってきた夕方。
彼女は耳にイヤホンつけて歌ってみたを聞いていた。

「いやぁ、しょうがないでしょ。さかたんが!今日!新曲あげるなんて知らなかったんだもん!!」

そう言いながら、ループ再生機能だった動画がまた同じ音楽を再生するんを見て頬を緩ませた。

……なんや。そっちがその気なら……センラだって……、僕やって……!
彼女のもとへずんずん進んで、イヤホンを外す。
Aはびっくりして、怒った。

「ちょ、なにすんの」

でもこんなことで怯まんで。
僕もやりますからね!


「僕もう今日寝ます!」


……怒ったフリ。
そう、これはフリ、なんや。

Aは僕が怒ったら敬語になること知っとるしな!!
きっといつもみたいに……「センラくん……ごめんね?」って上目遣いで見てくれる、はず……!!

「あぁ、そう。おやすみ〜」

!?

いや、え!?

想定外のことにパニック。
彼女はまたイヤホンを耳に突っ込んだ。

え……そんなん……。
なんで…………。

「嫌や!!絶対……もう寝んわ!」

僕は叫んだ、力いっぱい。

そんで……。
力いっぱい、ぎゅうっと、彼女を抱きしめた。

ひぃ〜、目がまわる。
普段こんなことせんもん、だっていつもはAが折れてくれてたし……。

Aは振り返って、僕の顔を見て……意地悪く笑った。

「へぇ、センラくんもこんな甘えんぼさんになるんだねえ。まるでさかたんみたぁい」

へにゃあ、と口元をあげる彼女。
……なんなん、そんなん……イラつく……!!


「僕は坂田やないから!!」

イヤホンをぬいて、耳にそっとキスをした。

じんじん、熱い耳元。
彼女は、耳が弱いから。


「覚悟しといてくださいよ……?」



坂田はきっと勇気がもてなくてできないはずの、僕なりの愛情表現。
坂田より、こっち見たほうが……ええんちゃいます……?
 

□坂*めっちゃ好きやねん→←□島*噂なんて立たなければ



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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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ピッピ@坂田家 - センラさんやばっ、、、、惚れる〜〜、、ハッ もう惚れてたわ( ´ ω ` )/ (2017年11月6日 0時) (レス) id: 8105bed72d (このIDを非表示/違反報告)
あほのたぬき - 優奈*咲@( ・ω・o[ねむい]oさん» いや、一期一会。さんも優奈*咲さんもってことですよ!! (2017年10月1日 18時) (レス) id: af52bce474 (このIDを非表示/違反報告)
優奈*咲@( ・ω・o[ねむい]o(プロフ) - あほのたぬきさん» あ〜、一期一会。さんは神ですよね…めっちゃ分かります。ありがとうございます〜(*^^*) (2017年10月1日 11時) (レス) id: 5e9a0effe5 (このIDを非表示/違反報告)
あほのたぬき - めちゃくちゃ面白いです!!キュンキュンするし、お二人様は神様なんですね! (2017年10月1日 9時) (レス) id: 7200a4cd45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈*咲×一期一会。 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月30日 15時

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