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幼心の恋-10 ページ23

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私はゴシゴシと手の甲で涙をぬぐうと、再び真っ直ぐに莉犬くんを見た。


「私、頑張ってもいいですか?」


「え?」


「莉犬くんがお姉ちゃんのこと諦めるなら、私もう少し頑張りたい。
いつかお姉ちゃんの代わりじゃなくて、私のこと好きになってもらえるように」


ありったけの思いを込めてそう伝えたら、莉犬くんは一瞬驚いた後優しく微笑んでくれた。


「ありがとう」


今はまだ妹みたいな存在かもしれないけれど、いつかあなたに振り向いてもらえるよう頑張ろう。


「そのためにはまずは受験頑張らないとだね?」


「うっ……」


心の中で誓いを立てていたら、莉犬くんから容赦のない一言がふってきた。


「受ける高校決まったの?」


「前にジェルさんから教えてもらって、ジェルさんの高校の普通科を第一志望にするつもりです。
まだかなり勉強しないと危ないけど……」


「じゃあ今度勉強みてあげようか?」


「えっ?」


「迷惑?」


迷惑だなんてそんなことある訳ないと、ブンブンと首を振る。


莉犬くんは立ち上がると私に向けて手を差し伸べてきた。


「ちゃんと見てるから頑張って」


「はいっ!」


頑張るから……。
いつかお姉ちゃんよりも好きになってもらえるように頑張るから。


だからあと少し、私の成長をまってて。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


これにて莉犬くんと妹ちゃんのお話は終わりとなります。

次回からは本編に戻ります。

余談ですが、私莉犬くんのいいんだよがすごく好きで
このお話を書くときはこの曲を聴きながら書いていました。


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作品ジャンル:恋愛
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彩月 - 頑張ってください!!待ってますっ!! (2023年1月2日 17時) (レス) @page46 id: b4d0964373 (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - 彩月さん» ありがとうございます💕 面白いと言っていただけるの本当に嬉しいです! 今年も頑張ります!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
白星(プロフ) - 夏那子さん» 夏那子さん今年もよろしくお願いします! 紅茶はカレ◯チャペックのイメージです。 ここの紅茶缶可愛いんですよ💕 (2023年1月2日 16時) (レス) id: c8319660f5 (このIDを非表示/違反報告)
彩月 - ほんっとに面白い!マジでありがたいですっ!白星様、結構遅いメリークリスマス!そして少し早いあけましておめでとう!!来年も、更新よろしくお願いします!まってますっ!!! (2022年12月31日 23時) (レス) @page46 id: b4d0964373 (このIDを非表示/違反報告)
夏那子 - 缶入りの紅茶がプレゼントってなんかオシャレですね!この二人の幸せな会話に毎回こちらまで幸せになります 白星様もよいお年を! (2022年12月31日 9時) (レス) @page45 id: 99395c908e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白星 | 作成日時:2022年11月4日 2時

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