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「謙ちゃん…！」
雨の中、傘もささずに彼は居た
濡れたその小さな身体を守るものは何もなくて
彼に駆け寄ると、傘で身体を覆ってやる
「バカ…ッ！ 風邪引いちゃうでしょ！ 何やってるの？！ 別に今日じゃなくたって…」
私の説教が終わる前に、彼に抱きしめられた
冷たい身体
でも、抱きしめられると少しだけ暖かい
「いつかなんて、ないから」
「……」
「そうやって俺たち、こんなに大きくなっちゃった」
近くて遠い彼を、私はちゃんと見ていたのかな
謙ちゃんのことをちゃんと見れていたのかな
謙ちゃんの想いと、私の想い
同じ線だったのに、向かう先が分からなくて
どちらに向かえばいいのか分からなくて
それで交わらなくて
そんなに時間が経ってしまった
「好きだよ」
耳元で聞こえるその声は、噓なんかじゃなくて
もう噓はなくて
私はしっかりと彼の背中に腕を回した
「私も好き。ずっと、謙ちゃんが好き」
持っていた傘を離すと、雨はもう止んでいた
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えつ(プロフ) - 恋桜さん» ありがとうございます！！ぜひ書かせていただきます！！ (2017年8月20日 21時) (
レス) id: fd4d1d047c (このIDを非表示/違反報告)
えつ(プロフ) - すずかさん» わああ！！続編とかまで考えてなかったです笑 とっても良さそうですね！色々妄想膨らみそうです。更新遅くなるかもしれませんが、ぜひ書かせていただきます！！ありがとうございます^ ^ (2017年8月20日 21時) (レス) id: fd4d1d047c (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - わたしも、続編かいていただきたいです！ (2017年8月19日 10時) (携帯から) (レス) id: 33c6844d33 (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - 完結おめでとうございます！！この作品大好きです！それでなんですが、もし良ければ安井くんとのその後を書いてれたり出来ますか？例えば結婚するまでの話とかです！続編希望です！ (2017年8月19日 10時) (レス) id: 71c2eb87b4 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - えつさん» こちらこそありがとうございます！では、これからの作品も楽しみにしています！ (2017年8月10日 8時) (携帯から) (レス) id: 33c6844d33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2017年7月28日 16時
