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あの後目を覚ました実さんは、手際よく朝餉を用意してくれた

朝の事もあった俺は実さんが心配で
それとなく元気か?と聞くと、きょとんとした後
ふわっと笑って、元気だよー!と言った

嘘の匂いはしなかった。



少し腹休めをした後、昨日言った通り他の仲間を探しに行こうと
実さんが言ってくれた。



「流石にその格好だと浮いちゃいそうだから、私の服貸すね〜」


隊服しか身につけてない俺を見て、実さんはクローゼットから
服を選んでくれた。




ーーーーーーーーーーーーー




昨日見た時とはまた違った景色の同じ道を歩いてると
隣にいた実さんに竈門君!と声を掛けられた



「じゃーん、私も似たような服にしちゃった!
おそろっちだね!」



「お、おそろっち?」


ほら!と服の裾をピンと張らせた。
確かに服装は似ている…
上は無地の白濁の襯衣に、下も同じ青い布地の絝だ。


"おそろっち"という謎の言語にどう返すか迷っていると
先に実さんが気付いてくれた。


「あ、そか。
んーと、一緒の服装だねって事!」



あぁ、なるほど!



「揃いだと何か意味があるのか?」



「これはね、私達仲良しです!って事なの!」


へへ、とはにかむ実さんと仲良し、という言葉に照れてしまい



「そ、そうなのか」



と、頬を掻いた。



「そうだ!
おそろっちもした事だしさ、折角だし私の事名前で呼んでよ!
ずっと"実さん"じゃなんかよそよそしいでしょ?」


歳も近いんだから、と言う実さん


「分かった、A。
俺のことも炭治郎って呼んでくれ!」



「うん!炭治郎!」



実さ…Aは満足そうに微笑んだ



「あーぁ、弟いたらこんな感じだったのかなぁ〜…」



「え?」



すごく小さな声で聞き取れなかった。けど
今、一瞬悲しい匂いがした。



「ううん!なんでもない!
あ、ここが昨日炭治郎と会った場所だよ!」



「あ、あぁ!そうだな!」



人の心に土足で踏み入るような事はしたくない。
だから聞きはしないが、いつか話してくれるだろうか?



太陽みたいに笑ってるAに纒わり付く
時折見せる黒い影の理由を。



何故か、知りたいと思った。

七→←五



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きょちゃちゃ - とても面白いです!特に伊之助のとこで笑いました!ww (2022年10月16日 3時) (レス) @page17 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
啞雩漪(あおい) - 更新頑張ってください!面白いです‼ (2021年12月26日 7時) (レス) @page9 id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤシノ(プロフ) - すきです!!続き待ってます…! (2021年12月24日 11時) (レス) id: 631874fedd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:1/4 | 作成日時:2021年10月1日 10時

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