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それが逆に怖かったのか、男子生徒の何人かは顔を青くしていた気がするけど、伏黒には興味のない話だ。
正門まで歩いて行くと、いつもの通り桃色の着物を身に纏ったAがしゃがみ込んでいる。
しゃがんで何見てんだ…？と覗き込むと、その先には──蟻の行列。
思わず、げ、と声が出そうだった。
その気配にAが顔を上げて、透き通った瞳と目があう。
『おかえり、もう…遅いよ今日!アリ60匹数えても来なかった』
「悪い、色々あって…話しかけられたりしてねぇか」
『ないよ〜。ずーっとアリを見てただけ』
そう言ってまた蟻に視線を向けて、『よっこいしょーいち』と腰を上げた14歳。
「(いくつのおっさんだよ…)」
また任務で同行した術師とやらに教えてもらったとか言うんだろうな…
そう思いながら人一人分のスペースを開けて道路側をゆっくりと歩くと、Aが小走りで隣にやってくる。
「(クソ、可愛いな、)」
『恵くん、恵くん、今日は何を勉強したの？』
「今日は…別にこれといって何も」
『えー、教えてくれよぉ〜…てか、なんで頭びちゃびちゃなの？なんか甘い匂いもする、朝はこんな匂いしなかったのに…』
「…」
『まま、まさか香水？!めぐみくんっ!!？』
ガビーンと効果音がつきそうな顔をしたAに「ちげぇよ」と返して、その頃はまだ染めてないAの髪をクシャクシャ撫でる。
「これは津美紀が──…や、何でもねぇ」
『えーなになに!そこまで言って言わないは罪だよ!』
ムッとむくれるAに仕方なく津美紀に紙パックを中身入りのまま投げつけられたことを話すと、まだ話終わってない辺りからもう笑いを堪え始めたA。
そして、話終わると同時にブッ、と勢いよく噴き出した。
『津美紀ちゃんに投げつけられた──？いちごミルクを？──ブッ、アハハ!!津美紀ちゃん意外とファンキーだね〜!』
「おい笑い過ぎだろ…」
『だって、それで拭きもせずに来たんでしょ？それだったらそんなに急がなくても、私もうちょっとアリ見ててもよかったのに』
確かにそうだ。
頭洗うくらいはしてくればよかった…、A待たせてることばっか考えて、頭からジュースを被ったことも忘れてた。
『不良の弟をもつとお姉ちゃんも強くなるのかなあ、ねぇ、恵？』
「いや…俺に聞くな」
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Uo(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます❕イラストを載せるのは緊張するので、そう言っていただけると嬉しいです😖 (6月5日 1時) (
レス) id: d9295642a6 (このIDを非表示/違反報告)
無 - 絵うっっま！！！お話の方もサクサク行かせてもらってます！ (2022年12月27日 15時) (レス) @page36 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - 鈴さん» こちらのミスです、すみません😖修正したので、見られるようになったと思います…! (2022年12月20日 15時) (レス) id: 37eb27a647 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - すみません、夢主ちゃんの画像が見れないのですが…… (2022年12月5日 18時) (レス) @page9 id: e67e995d1b (このIDを非表示/違反報告)
Uo(プロフ) - アオちゃんさん» コメントありがとうございます❕そんなにお褒めの言葉を頂けるなんて、感激です…!!😖ご期待に応えられるよう頑張ります! (2022年10月3日 23時) (レス) id: 6bc61cb134 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま | 作成日時：2022年9月13日 1時
