98話 ページ48
「よくやってくれた、ハリー!」
「よかったなあ!!ハリー」
「てーしたもんだ!!」
順にパーシー、シェーマス、ハグリッド──他にもたくさんの寮生が口々に選手を褒め称えた。
「立派な守護霊だったよ」
観客席から、そう言って降りてきた。ルーピンだ。いつも通り、優しい笑みを浮かべている。
「僕、平気でした!ディメンターの影響は全くありませんでした!!」
「それは、多分、実はあいつらは──ディメンターじゃなかったんだ」
ルーピン先生に連れられてみると、あのディメンターはマルフォイやクラッブ、ゴイルたちが化けていたものだったらしい。
ディメンターに勝ったわけではなかったけど、マクゴナガル先生にこっ酷く減点されながら頭巾付きの黒いローブの中でバタバタとするマルフォイたちの姿を見て、ハリーは駆けつけたロンと腹を抱えて笑った。
「来いよ、ハリー!パーティーだ!!グリフィンドールの談話室で、すぐにだ!!」
「オーケー!」
ジョージの呼び掛けに答えながら、ハリーは幸せな気分を噛み締めてロンと談話室に向かった。
パーティーは一日中、そして夜になっても続いて談話室は言葉通り、お祭り騒ぎだった。
フレッドとジョージは少しいなくなったかと思うと、バタービールの瓶やらハニーデュークスのお菓子が詰まった袋を持って帰ってきた。
「一体どうやったの？」
「ちょっと助けてもらったのさ。ムーニー、ワームテール、パッドフット、プロングズにね」
フレッドがハリーに耳打ちした。忍びの地図の抜け道のことだ。ハッとしたハリーに、フレッドが軽くウインクした。
しかし談話室の中でただ一人、パーティーに参加していない生徒がいた。ハーマイオニーは角の方に座って分厚い本を読もうとしている。
テーブルではフレッドとジョージがバタービールの瓶で曲芸を始めたので、ハリーはこっそりとテーブルを離れてハーマイオニーのそばまで歩いた。
相変わらず羽ペンを握って、机に齧り付いている。今日くらいゆっくり休めばいいのに──。
「試合にも来なかったのかい？」
「行きましたとも」
ハーマイオニーは羊皮紙から顔も上げずにキンキン声で言った。
「私たちが勝ってとっても嬉しいし、あなたたちはよくやったわ。でも私、これを月曜までに読まないといけないの」
「いいからハーマイオニー、こっちに来て。何か食べるといいよ」
「無理よ、ハリー。あと423ページも残ってるの!!」
ハーマイオニーはやっと顔を上げたかと思ったら、ハリーに向かってヒステリー気味に言った。
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とま(プロフ) - ばるるさん» ばるるさん!コメントありがとうございます!!長くなりそうですが、地道に読んでくださると嬉しいです❕更新頑張ります❕😖 (2022年4月18日 23時) (
レス) id: 9bd2711725 (このIDを非表示/違反報告)
ばるる(プロフ) - この作品の1からここまで一気に読み進めてきました！とても読みやすくて面白いです(*^^*)体調にお気をつけてこれからも頑張ってください！o(^-^)o続き楽しみにしてます♡ (2022年4月18日 23時) (レス) @page31 id: f29cd1f82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とま x他1人 | 作成日時：2022年3月29日 23時
