推しがリスナーに告白とか心臓に悪いんでやめてください【紫】

ななもりさん、それはもしやストーカーでは？ ページ15

ななもり「握手会とか応募するときに名前とかの個人情報を書くじゃない？

　 それで天ちゃんの本名も知ることができてね」


・・・ん？なーくんサラッとやばいこと言ってなかった？


『ななもりさん今なんて言いました？』


ななもり「スタッフさんに握手会に当選したリスナーさんの個人情報リストを見せてもらって、

　 天ちゃんが七瀬ちゃんって知ったんだよね〜」


なーくんの行動力に驚いたと同時に、一つの疑問が浮かんだ。



ころん「・・・もりさんそれストーカーじゃないっすか？」


ころんくんが私の疑問を代弁してくれた。



ななもり「さすがにストーカー行為まではしてないよｗ

　 本名以外の個人情報は詮索してないし、俺の知りたい情報は天ちゃん自身が

　 ツイートしてくれるから調べる必要ないんだよねぇ」



推しにここまでの恐怖を抱いたのは初めてです。


さとみ「でも、それだと七瀬というより”リスナーの天”のことを好きになってない？」

さとみくんは私となーくんを交互に見ながら質問した。


ななもり「・・・”七瀬ちゃん”を好きになったのはそれだけが理由じゃないんだ」

なーくんは微笑みながら私の方を見た。



ななもりsaid


これは俺がすとぷりとしての活動を始める数日前のお話。


俺はメンバーと会うためのカフェを下見しに来ていた。


小さいお店だけど、レトロな雰囲気で居心地のいいカフェだった。


俺はコーヒーを頼み、空いていた席に座った。


俺は無意識にため息をついてしまった。


『悩み事ですか？』


急に声をかけられことに驚きながら隣を見ると、

ミディアムぐらいの黒髪に、二重の瞳、ミルクのような白い頬の美少女が目の前に立っていた。



そんな子に「悩み事ですか？」と聞かれたので、かなりビックリした。


『急に声をかけてすみません。

　
　でもさっきからため息ばかりついているので、何か悩み事があるのかなっと思って』


普段なら警戒してすぐ逃げるけど、このときは自分の思いを初対面のこの子に話してしまった。



ななもり「俺やりたいことがあってね。


　 一緒にやってくれる仲間も、応援してくれる人たちもいるんだけど、どうしても不安で。


　 ちょっと新しいことをやろうとしてるから、反対というか批判してくる人たちがいてさ。


　 俺がリーダーなんだけど、こんなんでうまくいくかなって心配になっちゃったんだよね」

なーくんの決意→←推しから突然プロポーズされました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す