高鳴る心 ページ7
さところで買い物でもしてたのかな?それだったら是非詳細を聞きたいなぁ。
脳内で妄想を広げていると、「あのさ」と呼びかける声が上から振ってきた。
「はい」と返事をしながら顔を上げると、さとみくんが鋭い目つきで私を見つめていた。
”初めてみる”と言っても過言ではないくらいの冷たい目をしていて、感情が読み取りにくい。
流石の私もドМな性質を持ち合わせてるわけじゃないから、正直怖い。
元々外見もクールなタイプだと思ってたけど、こんな感じだったっけ……?
さとみ「___深音ちゃんはさ、ストーカーの正体が誰か分かってないんだよね?」
『え?あ、はい。何となく男性かなぁとは思っているんですが、それ以外は特に』
自分もストーカーしてる立場だから、気付くのが遅くなってしまったとは言えない。
そもそもの話、まさかこんな自分がストーカーされてるとか全く思ってなかった。
物好きもいるんだなぁと考えていると、「警察には連絡した?」と更なる質問を投げられた。
『証拠がないので、まだ連絡してません』
「ストーカー被害の場合、警察は確定的な証拠がないと動いてくれないもんね」
事情を説明しながら首を横に振ると、
ころんくんらしき人が”何のための警察なんだか”と呆れたように肩を落とした。
……私の勘はやっぱり合ってた。この声、完全にころんくんだ!
自分が危ない状況にあるということを忘れた私は、目の前のイケメンに瞳を輝かせた。
結構古参なはずなのにライブとか握手会には行ったことがなかったから、
ちゃんとお顔を拝見させて頂く機会には巡り合えなかったけど、今私の念願の夢が叶った。
プライベートモードの推しの姿を拝めるなんて!
髪や服装をバチバチに決めたすとぷりを生で見たいという欲もあるけれど、
お仕事モードじゃないオフのころんくんを見ることが出来るのも物凄く嬉しい。
そして噂と写真通り、ころんくんはプリティフェイスなんだなぁ。
可愛いのに、どこかカッコよさも漂っていて思わず見惚れてしまいそうになる。
ここが公共の場所+周りに誰もいなかったらたぶん超ガン見してた。
ジッと見つめるのは失礼かなと思って視線を逸らしていると、
「ストーカー、ね」と低く呟くさとみの声が耳に入った。
さとみ「深音ちゃん、一旦この件を俺たちに預けてもらえないかな?」
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←嫌な気配
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ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 雨萩さくりさん» いえいえ〜。 (8月22日 21時) (レス) id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。さん» こちらこそ読んでくれてありがとう!! (8月22日 21時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 更新ありがとう!とっても面白かった! (8月22日 21時) (レス) @page3 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 雨萩さくりさん» 無理のないように、頑張れ! (7月23日 13時) (レス) id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。さん» ありがとう!更新頑張るね!! (7月23日 13時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年6月24日 22時