正当な作戦 ページ4
莉犬「るぅちゃん、何でそんなに自信満々なの?」
不可解そうに問う莉犬を横目で見ながら、俺も”何を企んでんの?”と聞いてみた。
聞き方が悪かったのか、”企んでるとか失礼なこと言わないでください”って怒られた。
るぅと「これは、正当な作戦なんです」
謎の宣言をして、るぅとは俺たち三人の顔を交互に見た。
正統な作戦とかあんの?というか、”作戦”とか言ってる時点で何かしらか企んでるだろ。
そう指摘したけど、「そこ、うるさいですよ」と睨まれた。え、理不尽すぎない?
るぅと「まず、僕たちと深音ちゃんはどんな関係ですか?はい、ころちゃん!」
ころん「え、指名制なの……?えーっと、〈ストーカーとその被害者〉」
るぅと「間違ってなくはないですが、違います。次、莉犬」
莉犬「俺も!?……うーん、〈推しとリスナーの関係〉、とか?」
チラッとるぅとの顔を見ると、満足気に頷いていた。あ、これが正解なんだ。
”幸いにも”と言葉を区切り、るぅとは真剣な表情で俺たちを見つめた。
るぅと「___深音ちゃんは、僕たちのリスナーさんです。
これを生かせば、上手くいくかもしれません」
さとみ「”上手くいく”って……。何が?」
俺の質問に対し、るぅとは「さとみくんって、意外と鈍いですよね」と、呆れながら返してきた。
あ?言っとくけど、俺推理ゲームとかめちゃくちゃ得意だからね?舐めんなよ?
それに、るぅとの意図が全く読めないわけじゃない。
まぁ、俺の隣にいる二人は全然理解してなさそうだけどな。
るぅと「僕たちに好意を持ってくれているということは、
少なからず、親密な関係になれる見込みがあるということです。
___それに。幸運なことに、深音ちゃんも僕たちの正体に気づいています」
ただの近所の人ってフリしてるけど、
るぅとの言う通り、俺たちと深音ちゃんはお互いに誰だか分かっている。
すると、莉犬が「……そういえば」と小さく呟いた。
莉犬「ー−−たぶんみんなも気付いてると思うけど、
深音ちゃんも俺たちのことをストーカーしてるよね?」
さとみ「うん。俺たちほど重症じゃないけどね」
俺もストーカーしてる側だから、前から何となく感づいてた。
まぁ、向こうは”されてる”ことには気づいてないみたいだけど。
るぅと「__さとみくん。協力してもらってもいいですか?」
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ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 雨萩さくりさん» いえいえ〜。 (8月22日 21時) (レス) id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。さん» こちらこそ読んでくれてありがとう!! (8月22日 21時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 更新ありがとう!とっても面白かった! (8月22日 21時) (レス) @page3 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 雨萩さくりさん» 無理のないように、頑張れ! (7月23日 13時) (レス) id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。さん» ありがとう!更新頑張るね!! (7月23日 13時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年6月24日 22時