偶然から生まれる”暗黙の約束” ページ2
深音side
最近、楽しみなことが増えた。
『おはようございます!』
それは、私が一人暮らししてるアパートのお隣りさんに挨拶をすること。
これだけ聞いたら変な奴だって思うかもしれないけど、言葉を交わせる時間が本当に幸せなの!
だってそのお隣さんはー−−。
「おはよう。深音ちゃん、今日も早いね」
というか、顔も声も同じだから本人だと思ってるんだよね。
『そういう
さとみ「まぁね。最近ランニングにハマってるから、早く起きるようにしてるだ」
『へぇ、そうなんですね!健康的でいいと思います!』
さとみ「うん。それに、早起きすると深音ちゃんに会えるからさ。それも一つのメリットだよね」
さとみくんの言葉に、私の心臓はドキっと高鳴った。
ど、どういう意味だろう……!?
『わ、私も里見さんと会えて嬉しいです……!』
ヤバい。めちゃくちゃ声が上擦ちゃった!!
恥ずかしさで顔が熱くなるのが分かる。
そんな私を見て、さとみくんはクスッと笑った。
さとみ「ー−−俺も、
リスナーを落としにかかってるのかってぐらい、甘い台詞を言ってくれるさとみくん。
『そ、それにしても、里見さんが家を出るタイミングと、私の通学時間が一緒って凄いですよね!』
さとみ「え?あぁ〜……、そうだね。こんな偶然あるんだな」
実は私が学校へ登校するときに家を出る時間と、さとみくんが外出する時間が被っているのだ。
活動者ってあんまり外に出るイメージなかったけど、意外と外出するんだなって思った。
さとみくんは筋肉キャラって言うだけあって、体力維持とか健康とか人一倍気を遣ってるもんなぁ。
そういうストイックなところが、さとみくんに惹かれるポイントなんだろうなぁと思う。
そんな他愛もない会話をしている内に、私の通っている学校の近くまで着いた。
『あ、学校が見えてきました!』
さとみ「……今日はこの辺でお別れだね。じゃあ、また明日」
『はい!』
たまたま時間が同じだったのをきっかけに、”次の約束”をするようになった私とさとみくん。
『___あのマンションを選んでよかったぁ』
数時間後、まさかの事態が起きるとは知らないまま、私はのん気にそんなことを考えていた。
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ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 雨萩さくりさん» いえいえ〜。 (8月22日 21時) (レス) id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。さん» こちらこそ読んでくれてありがとう!! (8月22日 21時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。@完結したら転生します。(プロフ) - 更新ありがとう!とっても面白かった! (8月22日 21時) (レス) @page3 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 雨萩さくりさん» 無理のないように、頑張れ! (7月23日 13時) (レス) id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
雨萩さくり(プロフ) - ましゅ☆まろ。紫月まろ。さん» ありがとう!更新頑張るね!! (7月23日 13時) (レス) id: 62efc680fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨萩さくり x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年6月24日 22時