一輪の花よ、咲き誇れ【VOISING】 (ページ7)

今日:10 hit、昨日:18 hit、合計:10,125 hit

＃３ページ7

みこと「……もうちょっとだけ、返事を待ってほしいかな。

　ちょっと頭が混乱してるっていうのもあるし、

　 ”活動者やから”って理由で千隼ちゃんを振りたくないというか。

　真剣に伝えてもらったから、俺もその想いに真摯に向き合いたいんよね」

めちゃくちゃいい回答の仕方をしてくれるみことちゃん。

イケメンじゃん。ヤバい、普通に動画とか関係なく泣きそうになってきたよ。

僕は鼻をすすりながら、「ありがとう」とお礼を言った。

LAN「まぁ、これはもう当事者の問題やからさ。どういう判断をするかは二人に任せるよ」

すち「そうだね。お互いの気持ちが落ち着いたら、俺たちにも結果を伝えてくれたらいいし」

二人の言葉に、僕は”うん”と言って頷いた。

フォローの仕方がさすがしっかり者って感じがする。

僕たちの心情を気遣いつつ、ちゃんと大事なことも言ってくれてる。

すると、いるまくんが「もしさ」とゆっくりと口を開いた。

いるま「＿＿＿みことが”付き合う”ってことを選択したとして、

　そうなった場合、千隼はリスナーさんたちの交際することを公表するの？」

『……分かん、ない』

いるま「その辺のことも決めておいた方がいいよ。

　千隼たちがどう決断するかによって、俺たちの行動も変わってくるし」

いるまくんの言葉に、みんな「そうやね」と賛成の声を上げた。

そっか、そうだよね。隠すにしても公表するにしても、どっちも準備が必要だし大変だ。

改めて、活動者が恋愛をするって大変なんだなぁと思った。

雨乃こさめ「リスナーさんに言うにしても言わないにしても、どっちもリスクがあるから大変よな」

暇７２「隠してた場合はバレたときがヤバいだろうし、言ったら言ったで絶対炎上はするしな」

LAN「ー－－そういう可能性があるってことも考えて、

　みことには答えを出してもらわなきゃいけないんだよね」

らんらんの言葉に僕は「……うん」と答え、みことくんは「そうやな」と返事をした。

僕の声のトーンを聞いて落ち込んでると思ったのか、メンバーが焦った様子でフォローしてくれた。

いるま「いや、別に俺たちは千隼の気持ちを否定してるわけじゃないよ？

　ただ、もし付き合っていくなら、そういう覚悟も必要だよねって話をしてただけで」

LAN「そうそう！＿＿＿どんな結果を選んでも、俺たちは全力で支えるしな」