呪力が憑いてた【呪術廻戦】

4話 ページ5

『...ﾋｭｯ、ﾊｯ...ﾊｯ、』


先輩に知らせることができたから良かった

でも逃げる途中はぐれてしまい、私は1人女子トイレに篭っていた


何故先輩達は"異物"が見えるようになったのだろうか


...今はそんなことどうだっていい



深呼吸をして自分を落ち着かせる



しばらくすると、大きな音と振動がきた


校舎が壊れてる...？


誰かが来たということだろうか、それともあの"異物"らが壊している？？


考えたって答えはわからない


私はただ、ここで動かずにいることしかできない









...どのくらい時間が経っただろうか


相変わらず恐怖で震えている


｢蘭奈Aちゃーん

いませんかぁー？｣


知らない声

だけど、さっきの"異物"ではなさそう


しっかりした声で、怯えている様子もない声



女子トイレを出るのは今しかないのかもしれない


そう思って慌てて3回ノックした



｢へぇ〜、頭いいね

扉を開いて呪霊がいたら大変だもんね｣



...声が出ないってのもあるけど


ｷｨ、と扉を開くと背の高い、目隠しをした男性がたっていた



｢君がAちゃん？｣


会話用ノートを探そうとするが無い

部室だろうか


とりあえず頷いた




外に出ると


それはそれは悲惨な状態だった


佐々木先輩も井口先輩も倒れていて



『...ｯ！』


...虎杖くんも意識がない状態



とげとげ頭のクールな人が担いでいたため、駆け寄ると｢気絶してるだけだ｣と言ってくれた


少し安心するも、自分だけが無傷なことに腹が立ちそうだった



ありがとうございます、と伝えたいのに道具がない

目隠しの人とクールな人に一礼した




｢君、もしかして喋れない感じ？｣


2人は不思議そうな顔をしていたが、目隠しの人が閃いたと言わんばかりに言った


コクコクと頷く


｢恵、なんか書けるもの持ってる？｣

｢持ってるわけないでしょ｣


今更部室に戻ったところで校舎が崩れてるから、原型ないだろうしなぁ


会話ができなくて申し訳ない

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