この世界で生きていく6《サイドストーリー編》

ふたりのカタチ06《バレンタイン編》 ページ6

A「おまたせ！」

イライザ「わっ見せて見せて！すごい！バリーのじゃない！クレアのもあるし！なんで付けないの！？」


A「非番の日に付けてるって！」

イライザ「勿体ない、普段も付けなよ。ううん、兵長の為に付けるべきよ！任務の間だけ外すとかしてさ！」

マーサ「この子、家から兵服着て行くのよ？」

A「朝は慌ただしいんだもん。」

イライザ「なんですって！？‥‥ちょっとごめん。」

イライザはAの胸元から下着を見た。

A「ち、ちょ‥‥」

イライザ「‥‥なにこれ？」

A「なにって、兵団支給の下着‥‥」

イライザ「あり得ないから！！！女ナメてるんじゃないわよ！！！良く、わかった。あなたには革命が必要ね。マーサさん！A借ります！」

マーサ「まあ！お願いね！」


A「えええっ！？」



イライザに馬車に詰め込まれ、連れられたのはイライザもよく利用する高級下着店だった。


店主「イライザ様、いらっしゃいませ！」

イライザ「マリア、今日はこの子を徹底的に改革するから手伝って！」

Aを見たマリア。

マリア「下着がダメね。」

A「ええっ服着てるのに分かるの？？」

マリア「可愛いのに勿体ないですわ！イライザ様、腕が鳴ります！！！」

イライザ「頼もしいわー！私も手伝わせてー！」

マリア「A様、あちらの試着室にて服を脱いで下さいませ！」

A「えええっそれはちょっと‥‥」

イライザ「ほら、早く！」


Aは渋ったが、観念して服を脱いだ。


傷だらけの身体に、イライザもマリアも息を飲んだ。

A「‥‥傷だらけでしょ？」

イライザ「A、ごめん。調査兵ってほんとに‥‥」

A「ほとんどがウォールマリア奪還作戦の時のだけどね。」

マリア「‥‥筋肉の付き方が素晴らしいわ！とても二児を産んだ身体に見えません！でもバストやヒップを整えてあげるだけでまたグンと変わりますよ！」


試着用の下着を見て驚いた！

A「何これ！？ほとんどレースじゃない！」

マリア「我が社の下着は伸縮性と補正力を兼ね備え、見た目も妥協しない下着なのです！」

イライザ「付ければ分かるって！」

‥‥確かに、肌触りも着け心地もすごく良くて、どんな身体の動きにもしっかりサポートしてくれるようだった。

A「‥‥スタイルが良く見える。」

イライザ「でしょ！？」

A「付けてる方が気持ちいい下着なんて初めて。」

マリア「そうなんです！」




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