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一番強い者*逸話集06 ページ41

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全力で組まれた腕の力は双方同じでプルプル震えながらもピクリとも動かない。


張り詰めた空気にゴクリと息を飲む周り。


リヴァイ(なるほど。力だけは成長してやがる)

レイ(マジかよっ父さんの歳でこれはあり得ない!)


どちらも少し押されてもすぐに押し返す。


リヴァイ「くっ」

レイ「くっ」


両者共に全身に力が入って、テーブルの端を掴んでるもう片方の手にも力が入り、テーブルもミシミシいいはじめた。

A「もういい加減にして!!!」


リヴァイ レイ「引けるか!!!」



バキッ


ガシャンッ


2人の怪力にテーブルが壊れ、シュガーポットが落ちて割れた。


アリス「ああっお母さんのお気に入りのシュガーポットが!」



リヴァイ レイ「ハッ‥‥」


A「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。」


無言で割れたシュガーポットを拾うA。


マズい!!!


リヴァイ「A!すまねぇ!」

レイ「母さん!ごめん!」


A「‥‥やめてって言ったでしょ。このシュガーポット大切にしてたのに。」ポツリ


リヴァイ レイ「‥‥‥‥っ!!!」


リヴァイ「そ、そうだったな。すまない。また買いに行こう。」

A「これ、限定品だからもう売ってないけど?」

リヴァイ「そ、そうなのか?」

レイ「母さん、俺が片付けるよ!」

リヴァイ「ああ。手を切るぞ?置いとけ。後はやる。」


スクッ


リヴァイ レイ (ビクッ)

A「あなた達みたいなバカ力が店内でぶつかりゃこうなることくらい分かるでしょ!?バカなの!?バカなのね!?勝負でもなんでも好きなだけすればいいじゃない!ただし!店の外で!!!」

バタンッと奥の部屋に引っ込んだ。


青ざめる2人。

レイ「父さん!どうしよう!」

リヴァイ「とりあえず、お前は代わりのシュガーポット買ってこいっ」

レイ「俺、演習帰りで金持ってないよっ」

リヴァイ「俺が出す。これで買え。」

レイ「ありがとう。でも俺、どんなのがいいのか分かんないよ!そうだ、アリス!付いてきてくれ!」

アリス「もう。別にいいけど。」

リヴァイ「‥‥おいA!A!すまなかった!なっ鍵をかけたのか!?開けてくれ!」ドンドン




客「‥‥勝負を忘れてないか?」

客「いや、そもそも俺達を忘れてるよな。」

客「おい。賭けはどうなるんだ?」

客「勝負あったな。人類最強の2人があのザマだ。‥‥‥勝者はAさんだ。」

客「そうだな。大穴を忘れてた‥‥‥」







おわり

金髪の御曹司と黒髪の貴公子01→←一番強い者*逸話集05



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うさ(プロフ) - しおんさん» しおんさん。ドロドロの愛憎劇ではないですけど、面白く読んで頂けて良かったです!リクエストありがとうございました(*´∀`*) (2018年8月21日 19時) (レス) id: 9cfea4285a (このIDを非表示/違反報告)
しおん - うささん» リクエストに答えていただきありがとうございます!面白かったです! (2018年8月21日 14時) (レス) id: e7ba8b9b8e (このIDを非表示/違反報告)
しおん - うささん» ごめんなさい、ならちゃんと見れます! (2018年8月4日 8時) (レス) id: e7ba8b9b8e (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - え?ほんとですか?今最新は「一番強い者逸話集01」です。手直ししたりしてるからそれが更新として認識されてるのかな? (2018年8月3日 22時) (レス) id: f6736a8082 (このIDを非表示/違反報告)
しおん - 更新されているのは分かるんですが新しいお話が見れないんですけど、これって大丈夫ですか? (2018年8月3日 21時) (レス) id: e7ba8b9b8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさ | 作成日時:2018年4月5日 22時

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