人類最強と私の恋愛事情4―希望の行方―【進撃】【リヴァイ】

第56回壁外調査4　　―壁外へ ページ4

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開門前、馬に乗って門が開くのを待っていると、ハンジがAの元に寄ってきた。



「おっはよ〜、A！！今日は腰大丈夫なの？」

「ハンジさん。いい加減そのネタから卒業してもらってもいいですか？」

「いいじゃん！！二人とも幸せなんだからさ〜！！私だってさ、できれば巨人と一晩中イチャこらしたいよ〜！！」

「イチャこらって……ちゃんと人間の彼氏作って下さい！(真顔)」

「人間の彼氏ね〜。なんか、つまんなそう……」

「……本気ですか。本気で巨人の方がいいんですかッ！？」

「てめぇには巨人の方が似合いだ。いっそのこと求婚でもして来い、人間の奇行種が…」



横で聞いていたリヴァイが、軽くハンジを睨めつける。



「ちょっと、兵長！！ハンジさん、本気にするからやめてください」

「おおぉ！！それいいね〜〜！！」

「冗談はそれくらいにしとけ。……門が開くぞ」



Aはギュッと胸の前のマントを強く握りしめ、気持ちを切り替える。


これからは、一兵士として、…そして、彼は兵士長として……


自分の中で繰り返す。


私は、私の役割を果たす……





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門をくぐり、一斉に壁外へと馬を走らせる。


長距離策敵陣形をとりつつ、今回の目的地へと向かう。

ﾘｳﾞｧｲ班は、今回は右翼策敵班、前列の配置だった。



今のところ、まだ巨人とは遭遇していない…。

馬を走らせる中、ぺトラが馬を少し近づけ、小さい声で話しかけてきた。



「A、その後、兵長とは順調みたいだね！」

「…え？…うん、そうだね」

「幸せいっぱいだなぁ。…私にも幸せお裾わけしてよ」

「ぺトラはモテるでしょ？いくらでも相手いるんじゃないの？」

「ええっ？そんなことないよ！…そういえば昨日も兵長のところにお泊まりだったでしょ？」

「ちょっと、ぺトラ！久しぶりに登場したと思ったら、いきなりセクハラ発言！？」



すると、オルオがそこに割って入ってきた。



「おい、A。…昨日の夜にお前の相手したせいで、もしも兵長の戦いに影響が出たら許さねぇ……ガフッ…！？」←お約束

「……オルオ、そのまま舌噛んで死んでいいよ」



ぺトラも呆れ顔で、オルオに視線を送る。




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第56回壁外調査5　　―兵長の指示とは…→←第56回壁外調査3　　―約束

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