化け物 ページ26
・
「…それはそうと、Aとエレンはそんなに親しいのか？えらく心配していたようだが…」
突然切り出されたエルヴィンの言葉に、リヴァイは少しだけ胸がドクンとするのを感じた。
だがすぐに気のせいだと思い直す。
「はぁ？知らねぇよ。今でも時々交流はあるようだったが、あのクソガキの話をAから直接聞いたことはねぇ。ああ、…だが、俺も面識ならあるな。偶然だが、顔を合わせたことはある」
「…ほぅ、初耳だな」
「少し会話を交わした程度だ。向こうが覚えているかどうかもわからん」
「どこで会ったんだ？」
「はぁ？別に話す程のことでもねぇよ」
不機嫌そうに目を逸らすリヴァイを見て、エルヴィンはなんとなくAの絡みで会ったのかな…、と察する。
「向こうも覚えていると思うぞ。こんな眼つきの悪い上司、そうそう忘れないだろ」
そう言って、小さく笑うエルヴィンを見て、リヴァイは黙ったまま小さく舌打ちした。
そうこうしているうちに、馬車が止まる。
「さあ、Aの言ったとおり、ちゃんとエレンの話を聞こうじゃないか。…リヴァイ、あまり怖がらせるなよ」
エルヴィンの念押しの言葉に、
「…さあな。眼つきの悪さは、今さら直らねぇしな」
半分嫌みを込めてそう言うと、リヴァイはエルヴィンに続いて馬車を降りた。
・・・・・
エレンside
憲兵団管理下、地下牢。
エレンはベッドの上で、横になっていた。
身体が重い
動いてもいないのに、いやに喉が渇く…
身体を起こし、ベッドの上に座る。
手を少し動かすたびに、ジャラジャラと手に繋がれた鎖の音が暗い室内に響いた。
水が欲しい…と、言おうとして、言葉を発さないまま、エレンは口をつぐんだ。
見張りの憲兵にさっき言われた言葉。
『…立場をわきまえろ。この化け物が…』
化け物……
確かに、そうかもしれない
大体、なぜ自分がこんな身体になったのか
それさえもわからない
皆が、恐怖の目で俺を見る…
俺は、―――『人間』じゃないのか…？
つい先刻、調査兵団のエルヴィン団長とリヴァイ兵長が自分に会いにやってきた。
二人は俺の話を聞き、調査兵団に入団できるよう、取り計らってくれると言ってくれた。
けど、
リヴァイ兵長が言った言葉が、耳から離れない。
『俺はコイツを信用したわけじゃない。コイツが裏切ったり、暴れたりするようなことがあれば、俺がすぐに殺す―――』
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沙羅(プロフ) - 罍罍さん» 通知が来てなくて、つい今しがた気づきました！！（泣）遅くなってしまい申し訳ありません！長い作品を読んで下さり本当にありがとうございます！エロカッコいい（//▽//）そんな兵長が大好きすぎます（笑）応援ありがとうございます！今後も精一杯頑張ります！ (2018年3月1日 23時) (
レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
罍罍 - 今、最初から全部読んでます！ヤバイ！！！！！兵長がエロかっこいいです(//∇//)！これからも頑張ってください！ (2017年12月31日 16時) (レス) id: 4203201650 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» りあさん！こんばんは！なんと通知が来ておらず、今頃コメントに気づきました〜(T□T)もう一ヶ月も前ですね！？レス遅くなってすみません！この作品を読んで下さって本当にありがとうございます！コメも☆も心より感謝です！完結まで精一杯頑張ります(＞Д＜)ゝ (2017年4月21日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
りあ - 沙羅さんこんばんは♪そう言って頂けて良かったです、余計なお世話だ~って言われたらどうしようかと…汗)自分だとなかなかこういうの気付きにくいですよね！読む側としては、読んで、コメして、お星様☆つけてというのがせめてものお返しなので♪今日、4読み終えました (2017年3月26日 22時) (レス) id: 33f147918f (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» こんばんわ！早速修正しました〜ヽ(；▽；)ノ更新前にチェックしてるはずなのに、自分では気づかなかったリ、後々になって気づいたり…(T∀T)こうして教えて頂けるのはありがたいです！本当にありがとうございます！ (2017年3月25日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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