敵か味方か ページ18
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団長室。
エルヴィンの指示で、リヴァイとAの二人が呼ばれていた。
あれからすぐに、エレンを巨人の身体から切り離し、救出はできた。
だが、もっと話をしたかったのに、その身柄はすぐさま憲兵によって拘束された。
今は、地下牢につながれているらしい…。
超大型巨人の再来。
駐屯兵団や訓練兵の尋常ではない被害。
そして、巨人化したエレンによるトロスト区の奪還……。
めまぐるしい出来事。
大体の状況は聞いたが、にわかに信じられないようなことばかりだった。
だが、実際に起こったことだ。
あれから、ほぼ一日を費やし、トロスト区に残っていた巨人達は掃討された。
現在、調査兵団、駐屯兵団の中では、破壊された壁の補修、犠牲者の確認と死後処理、死亡者リストの整理、など…文字通り大忙しだ。
Aは以前からエレンと面識があったということで、エルヴィンから声がかかった。
今後の判断材料として、エレンの情報が少しでもほしいとのことだ。
この後、団長とリヴァイは地下牢にいるエレンへ会いに行くことになっている……。
「じゃあ、Aは訓練兵団に所属していたときに、エレンと親しかったということか」
エルヴィンの言葉に、Aは小さく頷いた。
「はい、よく一緒にいました。すごく真面目な子で、訓練にも一生懸命で。…5年前の巨人の襲来で母親が目の前で犠牲に…。それで、巨人に対する敵意は人一倍で、巨人を駆逐してやる!っていうのが、口癖で……」
「なんだ、それは?…ただのガキの戯言じゃねぇか」
ソファーに座っているリヴァイが、Aに鋭い視線を送ってきた。
リヴァイは明らかに、エレンを警戒している。
それは、態度を見ていればすぐに読み取れた。
当然のこと言えばそうだろう。
Aも今でも信じられない。
『人間』が『巨人』になれるなんて……
人類の希望となるのか
人類の敵となるのか
そんな、究極のところに立たされている
そして、信じてもらえなければ、きっと―――殺される
エレンを信じたい
不確定要素が多いのは事実だが、自分はもちろん信じている
そして、みんなにも信じて欲しい
リヴァイにも……
Aは純粋にそう思っていた。
「違います!!エレンは本気です!!本気で巨人を駆逐するつもりで、今まで頑張ってきたんです!!」
信じて欲しい一心で、Aはリヴァイにそう言った。
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沙羅(プロフ) - 罍罍さん» 通知が来てなくて、つい今しがた気づきました!!(泣)遅くなってしまい申し訳ありません!長い作品を読んで下さり本当にありがとうございます!エロカッコいい(//▽//)そんな兵長が大好きすぎます(笑)応援ありがとうございます!今後も精一杯頑張ります! (2018年3月1日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
罍罍 - 今、最初から全部読んでます!ヤバイ!!!!!兵長がエロかっこいいです(//∇//)!これからも頑張ってください! (2017年12月31日 16時) (レス) id: 4203201650 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» りあさん!こんばんは!なんと通知が来ておらず、今頃コメントに気づきました〜(T□T)もう一ヶ月も前ですね!?レス遅くなってすみません!この作品を読んで下さって本当にありがとうございます!コメも☆も心より感謝です!完結まで精一杯頑張ります(>Д<)ゝ (2017年4月21日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
りあ - 沙羅さんこんばんは♪そう言って頂けて良かったです、余計なお世話だ~って言われたらどうしようかと…汗)自分だとなかなかこういうの気付きにくいですよね!読む側としては、読んで、コメして、お星様☆つけてというのがせめてものお返しなので♪今日、4読み終えました (2017年3月26日 22時) (レス) id: 33f147918f (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - りあさん» こんばんわ!早速修正しました〜ヽ(;▽;)ノ更新前にチェックしてるはずなのに、自分では気づかなかったリ、後々になって気づいたり…(T∀T)こうして教えて頂けるのはありがたいです!本当にありがとうございます! (2017年3月25日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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