クリスマス番外編2 ページ39
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屋上に出ると、ひんやりとした空気が頬をそっと包み込んだ。
「…わぁ！」
視界に飛び込んできた景色に思わず声をあげる。
眼下に広がる景色は、一面の銀世界。
夜空から今も静かに舞い降りる雪の結晶たち。
音もなく降り注ぐそれは、まるでほのかな光を放っている光の粉みたいで…
「…綺麗だね」
「…あぁ」
幻想的な景色に心を奪われる。
いつも立体機動の訓練に使っている森も、すっかり雪に覆われていた。
その向こうに見える街並みの屋根も白く染まり、ところどころ灯る街明かりがまるで蝋燭のようにオレンジ色に揺らめき、雪化粧を暖かく彩っている。
屋上の外壁に降り積もった雪を軽く払うと、二人で並んで座り、美しい夜の景色を眺めた。
「…本当に綺麗…。こんな景色があることなんて、私知らなかった」
「…俺も、地下街にいた頃は想像さえしていなかったな…」
地下街
地上
そして、壁の外
さらには、その向こうにあるとされる”海”という存在
世界は果てしなく広がり、未知の景色がそこには確かにある
自分達がただ知らないだけ
可能性は無限に広がっている
「…ねぇ、来世ってあると思う？」
突然私が口にした質問に、リヴァイが怪訝な顔をするのがわかった。
「…さぁ、どうだろうな。そんなこと考えたこともねぇ。…突然どうした？」
「なんとなく、ちょっと思っただけ…。この世界には知らないことがまだまだたくさんある。だからきっと、私達の想像もしてないことが起きたっておかしくないと思うの」
今、こうして、二人で一緒にいることが奇跡であるように…
「もし別の時代に生まれ変わって、またリヴァイに出会えて、…もしそこが平和な世界だったら違う人生を送れるのかな…？」
「…平和な世界、か…」
巨人という脅威のない世界
戦いのない平和な世界
もし、そんな世界でリヴァイと出会えたとしたら…―――
「もし生まれ変わったとしても、またリヴァイに会いたい。けど、巡り合えるかどうかなんてわからないよね…」
「…安心しろ。その時は必ず俺がお前を見つけてやる」
そう言ったリヴァイと目が合い、トクンと心臓が波打つ。
胸が熱くて、涙が込みあげそうになる。
「…うん。…ありがとう」
やっぱり私は、今ここにある全てが大事
愛する人がいる、この世界が
たとえ、私達にとってこの世界が”残酷”であるとしても…―――
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ああ - 続きが気になります！！エレンのことを少し好きになれました。 (9月9日 23時) (
レス) @page45 id: d425432768 (このIDを非表示/違反報告)
あちゃん - 続きがめっちゃ気になります…！ (2022年2月7日 1時) (レス) id: 5bd8004cc5 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 犬さん» コメントありがとうございます！更新お待たせしてしまいすみません。楽しみにしていただいて嬉しいです！更新頑張ります！ (2019年11月26日 0時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
犬 - 続きが楽しみです！！！！！！ (2019年11月22日 22時) (レス) id: e65c8878df (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいす さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて、すごく嬉しいです(*´∀｀*)いよいよ仲直りなので、続きも頑張りたいと思います！ (2019年10月9日 16時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
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