story＊51 痛みと理由 ページ8
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兵士長室の棚から、ショットグラスを二つ取り出すと手に取る。
この種の酒は、二人ともストレートを好む。
そのままソファーに戻り、前にあるテーブルへグラスを置くと、リヴァイが慣れた手つきで琥珀色の液体をグラスに注いでくれた。
「…あれからメガネの話にどれくらい付き合わされた？」
そう言いながら、私の横でグラスを口元へ運ぶと一気に飲み干すリヴァイ。
毎回のことながら、いい飲みっぷりで…
そんなことを思いつつ酒瓶を手にすると、空になったリヴァイのグラスに酒を注ぐ。
「う〜ん…、たぶん三時間くらいかな」
「巨人の捕獲についてか？」
「まあ、それもだけど。あとエルヴィンに隠し子がいるかどうかについて…とか」
「ﾌﾞｯ――…！」
あ、今ちょっと吹き出した
可愛いな…←
飲みかけたグラスを口元から離し、リヴァイは思い切り眉間に皺を寄せると、
「何なんだ？そのふざけた議題は…」
「いやいや、ふざけてるわけじゃないよ。エルヴィンの弱みを何か掴んだら、巨人捕獲の許可を得るいい交渉材料になるかな〜と思って。リヴァイ、何か知らない？」
一応真面目にそう尋ねた私に、リヴァイはより一層眉間の皺を深くする。
「馬鹿か。俺が知るわけねぇだろ。…というか、アイツの浮いた話なんざ聞いたことねぇが。お前らの方がヤツとは付き合い長いだろ。聞いたことねぇのか？」
「それがね、私達も聞いたことないんだ。知らないところで上手〜く食べまくったりしてるのかな…？リヴァイみたいに」
冗談めかしてそう言って笑うと、リヴァイの手が私の頬に伸び、そのまま思い切り頬をつまみあげた。
「オイ、どの口が言ってる…？」
「ッ…ひょっ…いひゃいって…ッ！」
いやいや、ちょっとマジで痛いから…ッ！！
人類最強、手加減しろ！！←
思わず涙目になりながら、痛みの原因の主を睨みつけると、
「人聞きの悪いこと言ってんじゃねぇ。…俺はお前しか食ってねぇぞ」
「……ふぁ…い？」
……え？
思いがけず真面目な言葉が返って来て、キョトンとする私。
冗談で返したいのに…私を見つめるリヴァイの瞳は真剣で……。
急激に頬が熱くなってゆくのを感じた。
「……何、赤くなってんだ？お前…」
リヴァイがパッと手を離す。
「ッ…ち、違うよ！！リヴァイが思い切りつねるから…っ」
誤魔化すように慌ててそう言った私に、リヴァイはほんの僅かにだけ小さく笑ったように見えた。
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ああ - 続きがめっちゃ気になります！ (9月12日 17時) (
レス) id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新待ってるよ〜 (9月12日 17時) (レス) @page39 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - いつまで待ってるよさん» コメントありがとうございます！更新待ってくださってるということでしょうか。ありがとうございます（泣）。続きもう少しで更新できそうです。頑張ります！ (2021年4月19日 23時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
いつまで待ってるよ - みゃー (2021年4月13日 16時) (レス) id: 96589efb3e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミカサさん» コメントありがとうございます！更新お待たせしてすみません！待っていただきありがとうございます！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
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