story＊76 壁外調査 ページ34
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――壁外調査当日。
門の前では出発に備え、調査兵達がそれぞれ馬の準備をしている。
壁外へ出るという緊張感は、いつもと変わらない。
壁の外へ一歩踏み出せば、そこは死と隣り合わせの世界。
けどその現実とは裏腹に、上を見上げてみれば、雲一つない美しい青空が広がっていた。
映り込む太陽が眩しくて、思わず目を細める。
「う〜ん、最高の壁外調査日和だね〜！！」
「…ハンジ。ピクニックじゃないんだからね」
隣で大きく腕を開いて伸びをしながら、いつものようにはしゃいでいるハンジ。
いかに調査兵団が変わり者の集まりだとしても、壁外調査だからといってテンションが上がるのはハンジくらいのものだ。
「天気がいいに越したことはないだろ。あ〜、そう言えばリヴァイとは上手くいってるみたいだね」
唐突に話題を振ってきたハンジが、ニヤニヤしながらこっちを見る。
「……なんで？」
ハンジにはもちろん、あの夜のことは話していない。
リヴァイと肌を重ね、……そして、あの約束をしたのは、ほんの数日前。
気がつけば、夢中でお互いを求めていて…私はいつの間にかあんな約束をしてしまった。
後悔はしていない。
けど……。
「だって、リヴァイの機嫌がいいもん」
「…は？いつもと変わらず、無愛想だと思うけど……」
「微妙にテンション高い」
「はぁ！？微妙にって何なの。大体、テンションの高いリヴァイなんて見たことないし」
そう言いながらも想像すると、思わず笑いが零れる。
「とりあえず、リヴァイのテンションが高かったらウケるわ〜！」
「確かに〜！！」
「……誰のテンションが何だって？」
二人で笑いこけていると、突然後ろから声がして一瞬ビクリとする。
振り向くと、いつの間にか眉間に皺を寄せたリヴァイが私達の後ろに立っていた。
「ちょっ、ビックリした〜！！気配消すのやめてよね！」
「馬鹿が。お前らが呑気すぎるんだろ」
「ほら、やっぱりいつも通り眉間に皺寄せてるじゃない！」
「だけど見て、A！眉間の皺がいつもより一本少ない！」
そう言いながら、ハンジがリヴァイの眉間をビシッと指差す。
「…あぁ？一体、何の話だ」
「あ、ハンジのせいでまた眉間に皺増えたよ」
「ホントだ！」
「…ふざけるな」
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ああ - 続きがめっちゃ気になります！ (9月12日 17時) (
レス) id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 更新待ってるよ〜 (9月12日 17時) (レス) @page39 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - いつまで待ってるよさん» コメントありがとうございます！更新待ってくださってるということでしょうか。ありがとうございます（泣）。続きもう少しで更新できそうです。頑張ります！ (2021年4月19日 23時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
いつまで待ってるよ - みゃー (2021年4月13日 16時) (レス) id: 96589efb3e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミカサさん» コメントありがとうございます！更新お待たせしてすみません！待っていただきありがとうございます！ (2021年3月21日 22時) (レス) id: d224b33113 (このIDを非表示/違反報告)
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