決戦前2 ―賭け ページ5
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「…そう言えば、あの時寄った紅茶の美味い店、結局行けず仕舞いだな」
リヴァイはふと思い立って、そう口にした。
「私もそう思ってた！それどころじゃなかったしね…」
「戻ってきたら行ってみるか？」
「行ってみたい！あと、このキーホルダーってまだ売ってるかな？もしあったら色違いとかでリヴァイにもプレゼントできたらな…なんて」
「…………」
「……今、嫌だと思ったでしょ？恥ずかしい？」
「…わかってるなら言うな」
やっぱりダメか…
苦笑しながらAがリヴァイを見やると、視線の合ったその瞳がほんの一瞬だけ切なそうに揺れたように思えた。
それを目にして、Aは真剣な眼差しへと変える。
「…大丈夫。絶対に約束は守る」
いつも通りに…
これからこの人は兵士長として
私は一人の兵士として
そして、必ずあなたの元へ……
「…わかっている。俺も俺の役目を果たす。お前がお前の役目を果たすように。…絶対、死ぬんじゃねぇぞ」
「うん、わかってる。…リヴァイも」
「…当然だ」
引き寄せられるようにして、唇を重ねた。
お互いの気持ちを確かめるかのように、長い口づけを交わす。
「あまり無茶はするなよ。…まぁ、そう言っても、お前は無茶するんだろうが」
「…昔から、って言いたい？」
「ああ、そうだ。…お前は昔から、手のかかるじゃじゃ馬娘だ」
リヴァイはそう言うと、そっとAの頬に手を添えた。
「…お前を、信じてる」
「…うん。…私も、リヴァイを信じてる」
だから、共に
ここへ戻って来よう…
「そろそろ馬の準備に行くね。リヴァイも行ける？」
「そうだな、…俺は後から行く」
「わかった。じゃあ、先に行くね」
そう言って踵を返そうとしたAの腕を掴むと、リヴァイはもう一度唇を重ねた。
その愛しい感触を刻みつけるように、深く…
つかの間の幸せに、Aは陶酔する。
愛おしくてこの上なく甘い時間だった。
「じゃあ、また後で…」少しだけ頬を赤く染めたままいつもの笑顔を見せると、Aは部屋を後にした。
その背中を見送りながら、リヴァイはそっと目を細める。
アイツなら大丈夫…
そう、心の内で繰り返す。
今までだってそうだった
アイツはいくつもの死線をくぐり抜け、生き残ってきた
だから、大丈夫
後はこちらの思惑通り、敵が誘いに乗ってくるかどうか――
リヴァイの瞳に鋭さが宿る。
―――さぁ、賭けを始めようじゃねぇか……
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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