検索窓
今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:401,745 hit

第57回壁外調査19  ―本当の敵 ページ35







エルド「確かに、俺達にはこの作戦は伏せられていた。だが、…――」



ペトラ達のドタバタ劇を諭すようにしてエルドが間に入る。



エルド「あの罠を成功させるには、それなりの人数が事前に関わっていないと不可能だ」

グンタ「確かにそうだな…。とりあえず、先に森に入った荷馬車護衛班は本作戦に加わっていたということだ」

「…そうね。壁外調査前からかなり周到な準備をしていたはず。あの装置の開発にだって、莫大な資金が必要だったはずよ」



開発に要する資金集めも大変だったに違いない
きっと水面下でエルヴィン団長や幹部組は、いろいろと画策していたのだろう

ハンジさんも、そんな素振りは一切見せなかったのに…
リヴァイも、一言もこの作戦について漏らすことはなかった


それ程この作戦自体が、秘密裏に行われていたということ


つまり…――




「私達に知らされなかったのは、兵団内部に諜報員……つまり、『巨人の味方をする人間』がいるということ」

エルド「そういうことになるな。…おそらく線引きしたんだ。計画を知らされたのは、5年前から生き残っている兵士…つまり、壁が壊される以前から兵団に所属している兵員に限る…と、そう思いたい」



エルドがそう言って、自信なさそうに頭を掻く。



オルオ「イイヤ、そうに違いない!別に俺達が疑われてたわけじゃねぇってことだ。わかったか、エレン!」

ペトラ「なるほど!そういうことなら、仕方ない!きっと団長は、5年前壁が壊された時に諜報員が壁の中に侵入したと考えて、そこで容疑者を線引きしたんだよ」



確かに、そう考えると納得がいく。



エルド「だとすると、ソニーとビーンを殺した犯人も同一犯ということか?」

グンタ「…そうだな。そう考えるのが自然だ」

「…そうね。それに敵は一人とは限らない。だからこそ、今回の作戦について絶対に口外できなかった。複数の敵が潜んでいる可能性も考え、団長達は作戦の遂行要員を可能な範囲で最小限に止めた。本当の敵を、(あざむ)くために…――」



Aは強い瞳で前を見据えると、言葉を続けた。



「――…本当の敵は、壁の中にいる…」









・・・・・・

更新遅くなって、本当にすみません!
必ず続き書きますので、待っていて頂けると嬉しいです!(T∀T)

第57回壁外調査20  ―賭けと犠牲と→←第57回壁外調査18  ―議論の行方



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (328 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
934人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます! (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか? (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん!コメントありがとうございます!レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて(泣)応援本当に嬉しいです!これからも更新全力で頑張ります!!(≧▽≦) (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます!頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω`*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀`)この辺りの流れ、すごく好きなんだ!続きも頑張る〜!! 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((;゚Д゚))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年4月28日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。