第57回壁外調査14 ―絆がもたらしたもの ページ30
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エレンの言葉に一瞬時が止まる…。
リヴァイはその言葉を聞いてわずかに目を見開いた後、静かにその目を細めた。
「うわああぁぁあああッ！！やめろおぉおぉぉおお――ッ！！」
すぐ背後で仲間の悲鳴があがる。
女型の巨人の手によって掴まれた兵士がそのまま巨大樹の側面へと押しつけられ、その身体は血吹雪とともに無惨に弾け飛ぶ。
その光景を目にしたエレンは、思わずギュッと瞳を閉じた。
――ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…ッ！！
心の中でそう繰り返す。
俺は、選んだ
仲間を見捨てることを…
それでも、俺は信じたかったんだ
リヴァイ班のみんなを
巨人化できると知った時に、俺にに向けられた恐怖におびえた瞳、明らかな殺意
裁判の時に向けられた、あの冷たい眼差しと疑いの目
お前はもう『人間』ではない、と言われているようで……
そう、俺は怖かったんだ
そして……信じて欲しかった
自分は『人間』なんだと
決して恐怖の対象ではないんだと
アルミンやミカサは違うと思う
だけど、104期生の同期のアイツらはどうだ…？
俺のことを信じてくれているのか…？
わからない…
自分自身でさえ不安でいっぱいなのに、信じて欲しい…なんて言えない
変な言い合いや喧嘩もしたけど本当に皆いいヤツらばかりで、俺にとって皆と一緒に過ごす時間は居心地のいいものだった
でも、そんな場所も俺にはもう残されていなくて…
だけどリヴァイ班のみんなは、そんな俺と正面から真剣に向き合って、巨人化する能力を持つ俺を丸ごと受け入れてくれた
本当に嬉しかった…
失ったと思った
そう思ったんだ
失いたくない、この温もりを
信じたい
俺を受け入れてくれたみんなを…
みんなが俺を、信じてくれたように…
だから、これがきっと、正しい『選択』なんだ――――
エレンは仲間の赤い残像を振り切るかのように、強い瞳で前方へと視線を移した。
Aたちもエレンの選択を胸に抱くようにして、仲間の悲鳴にあえて耳を塞ぎ、前へと進む。
女型の巨人がグッと姿勢を低くし、体勢を変化させた。
「目標、加速しますッ！！」
それに気づいたエルドが叫んだ。
「走れ！！このまま逃げ切るッ！！」
リヴァイの声に、皆が全速力で馬を駆けらせその後に続く。
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます！ (2020年10月24日 14時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか？ (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん！コメントありがとうございます！レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて（泣）応援本当に嬉しいです！これからも更新全力で頑張ります！！（≧▽≦） (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます！頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω｀*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀｀)この辺りの流れ、すごく好きなんだ！続きも頑張る〜！！ 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((；ﾟДﾟ))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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