壁外調査6 ―言葉 ページ8
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ハンジside
右翼前方壊滅との連絡を受け、ハンジの班は遅れて増援に向かった。
たどり着いた先は、複数の巨人の死体から上がる蒸気に包まれていた。
そして、その周りには兵士たちの無残な姿……
「…誰か無事なものはいないかッ！？」
ハンジがそう叫んだが、応える声はなかった。
だが、次第に蒸気が消えていく中、一つの人影が見えた。
「……A…？」
文字通り血にまみれた身体で、Aはブレードを手にしたまま立ち尽くしていた。
―彼女はこの数の巨人相手に、一人で最後まで戦っていたというのか……
「A、大丈夫！？よく無事だった！！」
馬から降りて駆け寄るハンジに、Aは虚ろな瞳を向けた。
「…ハンジ…さん。……ごめんなさい…。みんな死んでしまった……ッみんな……」
流れる涙も、顔面に浴びた返り血でわからないくらいだった。
一体どれだけの巨人を倒したというのだろう……
「…Aのせいじゃない。もう大丈夫だから」
そう言ったハンジに、Aから小さな声が漏れた。
「…私が死ねばよかったのに……。私が死ねばよかった…っ」
―バシッ！！
気がつくと、ハンジはAの頬を平手打ちしていた。
そして、肩を強く掴む。
Aは放心状態で、ハンジをただ見つめた。
「A！！そんなこと言ったらダメだ！！…私はAが生きていてくれて嬉しいよ…ッ」
そう言うと、ハンジはAの身体をギュッと力いっぱい抱きしめた。
「無事でよかった。…おかえり、A」
ハンジの体温が暖かくて、言葉が暖かくて、Aは再び涙を流した。
生きていてくれて嬉しい……
人間はその言葉一つで、生きていけるのかもしれない。
存在を認められること。
肯定されること。
『…ありがとう』
Aは心の中でそっと呟いた……。
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沙羅(プロフ) - ふぉらわーさん» ふぉらわーさん！part2初コメント！ありがとうございます！！もう嬉しすぎて号泣の作者です(T∀T)しかも感動して頂けたなんて…｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡本当に嬉しいです！実は今、part7に突入しているのですが（長いっ）もしよかったらお待ちしてます！応援感謝です！ (2016年5月30日 22時) (
レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ふぉらわー - 兵長が夢主ちゃんを抱き締めて思いを伝えるシーンに感動しました…！！！これからもがんばってください…！！(´;д;)ゝ (2016年5月30日 15時) (レス) id: 8ad82dbea3 (このIDを非表示/違反報告)
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