形見 ページ16
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「ノックくらいしろと、いつも言ってるだろうが!クソメガネッ!!」
「ごめん、ごめん!!…って、あれッ!?なんかA泣いてない?もしかして、リヴァイに酷いこと言われて泣かされたの!?」
「え!?…い、いえ、違うんです!!これは……」
「本当に!?リヴァイが怖いから言えないんじゃないの!?」
「てめぇ、人をなんだと思ってやがるんだっ」
リヴァイの蹴りが思い切りハンジに入る。
「いっ…たいッ!!暴力反対っ!!ほらっ!!パワハラだよ!セクハラだよ!!」
…セクハラ、ではないよね←
「てめぇ、本当にメガネぶち割られてぇのか?」
握られたリヴァイの拳に力が入る。
「あの、ハンジさん!本当に違うんです。大丈夫です!」
「そうなの?……いや、違うんならいいんだけどさ」
蹴られたところを擦りながら、ハンジはAに目を向けた。
「…A、大丈夫?今日無茶ばっかりしてたからさ。心配で……」
「す、すみません!!ハンジさんにも迷惑かけてしまって……」
「そんなことないよ!とにかく無事でよかった。…単独行動はよくないけどね」
「てめぇにそれが言えるのか?この奇行種が…」
リヴァイはそう言ってハンジを睨みつける。
「ああ、耳が痛い。まあ、そう言うなって」
「…あっ、そうだ!…ハンジさん」
Aはそう言うと、ポケットの中から小さな布の袋を取り出した。
「ハンジさんにお願いがあるんです。これを、…シオンのご家族に届けたくて。…シオンの形見です」
ハンジはAの掌に置かれたその袋を、神妙な面持ちで見つめた。
「…そうか。いいよ。…私も一緒に行こう」
ハンジはそう言うと、Aの頭を優しくポンと叩いた。
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沙羅(プロフ) - ふぉらわーさん» ふぉらわーさん!part2初コメント!ありがとうございます!!もう嬉しすぎて号泣の作者です(T∀T)しかも感動して頂けたなんて…。゚(゚´Д`゚)゚。本当に嬉しいです!実は今、part7に突入しているのですが(長いっ)もしよかったらお待ちしてます!応援感謝です! (2016年5月30日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ふぉらわー - 兵長が夢主ちゃんを抱き締めて思いを伝えるシーンに感動しました…!!!これからもがんばってください…!!(´;д;)ゝ (2016年5月30日 15時) (レス) id: 8ad82dbea3 (このIDを非表示/違反報告)
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