巨人化実験9 ―終わりと始まり ページ35
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エルド「どうした、エレン!?何かしゃべれよ!!」
オルオ「妙な動きはするなッ!!俺は本気だぞ!!」
エレン「…だから…っ……」
エルド「俺達にお前が殺せないと思うのか!?」
グンタ「早く証明しろ!!」
エレン「だから……俺にも……」
殺気立っている今の4人には、エレンの声が届かない。
エレンがイライラを募らせているのが見て取れた。
エレンの肩がわずかに震え始める。
「エレン、落ちついて!!」
Aが落ち着かせようと、エレンの肩を掴もうとした。
が、次の瞬間、
「ちょっと!!黙ってて下さいよッ!!!!」
エレンがこれまでにない程大きな声で叫んだ。
全員の殺気が一気に高まる。
―いけない…ッ!!
瞬間、Aの顔が青ざめた。
と、その時、
ハンジ「エッレ〜〜〜〜ンッ!!」
興奮しきった笑顔で、向こうから走ってくるハンジの姿が皆の視界に飛び込んできた。
ハンジ「その腕触っていい!?いいよね!?いいでしょ!?触るだけだから〜ッ!!」
エレン「ハンジさんっ!?…ちょっと待って……っ」
ハンジはエレンの言葉は耳に入らない様子で、エレンの巨人化した腕に近づくと、「うわぁぁぁ」と嬉しそうな声を上げながら、腕を素手で触わった。
ハンジ「熱っっ〜い!!皮膚無いと、クッッソ熱いぜ〜!!コレ、すっげぇぇ熱いッ!!」
叫びながら大興奮する様子を見て、モブリットが「分隊長!生き急ぎすぎです!」とおどおどしている。
皆が呆気にとられてハンジの様子を見る中、リヴァイは一人冷静にその様子を見つめていた。
ハンジ「ねぇ!!エレンとAは熱くないの!?その右手の繋ぎ目とかどうなってんの!?すごい見たいッ!!」
ハンジの言葉に、エレンがハッとする。
エレン「…そうだ…ッ」
エレンは思い切り自分の腕を引っ張り始めた。
「っ…エレン……!?」
エレン「…くっ……!!」
エレンは思い切り腕を引き抜いた反動で、下の地面へと転がり落ちた。
瞬間、凄い蒸気が立ち上り、巨人化した腕は蒸発を始める。
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まやや - Wwwハンジwwwwwアニメでは団欒の後に出てくるからそれがここでも生かされてる(?)面白い。ちょっとえちちな展開もいい。嫉妬しちゃう、第三者目線でしか見れないから。。つら (2020年10月24日 0時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ミーナさん» コメント感謝です!!嬉しいお言葉を、たくさんありがとうございます!!本当に嬉しすぎます(>_<)夢主を含め、リヴァイ班みんなの内面の葛藤などを少しでも書ければと思っております!続き頑張ります!!応援ありがとうございます!! (2015年12月14日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ミーナ - 素晴らしいですね!!!大好きです!すごく大好きです!!頑張ってください!!!なんか、人間らしさ…?何かが出ていて感動します! (2015年12月14日 19時) (レス) id: 9ea20a320e (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - あいねこさん» 嬉しいコメントをありがとうございます!!感動しましたなんて…嬉しすぎです(ToT)応援本当にありがとうございます!!(*´∀`)更新頑張ります!! (2015年12月14日 8時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ - すごく感動しました!これからも頑張ってください。応援します! (2015年12月14日 1時) (レス) id: cc9f9b8f42 (このIDを非表示/違反報告)
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