人類最強との出会い7 ―怒り ページ8
・
結構な距離を走り、離れた場所の路地までやってきた。
「ここまで来れば、大丈夫だろう」
「…どうして、助けたの…？」
「…さぁな。通行の邪魔だったからだろ」
「………」
そっけない答え。
でも何故か嫌な感じはしなかった。
「あいつら本当に憲兵なの？…制服着てないからわからなかった」
「…らしいな」
「……もしかしてあなたも？」
「…憲兵じゃねぇよ。一緒にするな」
そう言えば、奴らはこの人を見て驚いていたようだけど、一体何者なのだろう？
「…じゃあ、駐屯兵団…とか？」
「…いや。…俺は、調査兵団だ」
調査兵団……？
噂で聞いたことはある。
壁外に出て、巨人と戦うとか……
でも、自分には到底関係のない話だ。
「…そう。…助けてくれて、ありがとう」
とりあえず、お礼は言わなければ。
でも、それ以上関わってはいけない。
その必要もない。
足早にその場を立ち去ろうとした。
「おい、待て」
「……なに？」
「ちょっと聞きたいことがある。最近、地下街で立体機動を使って暴れてる奴らがいると聞いた。お前、何か知っているか？」
「…っ！？」
思ってもみない質問だった。
焦りが少し表情に出てしまったか…？
「……知らない」
平然を装い答える。
「そうか…」
今度こそ立ち去ろうとした。
関わったらダメだ。
そう警鈴が鳴る。
するとリヴァイが私の手首を掴み、それを止めた。
「…なんなの？お礼なら言ったでしょ。離して！」
私が振り向くと、リヴァイが真剣な表情で見つめていた。
「お前、…自分の体売って稼いでんのか？」
―何を言うのかと思えば……
「…だったらどうだっていうの？」
私はそう言ってリヴァイを睨みつけた。
馬鹿にしてる。
上から目線。
同情？憐れみ？
何も知らないくせに！！
「…やめろ」
「……なにが」
「身体を売るのはやめろと言っている。もっと自分を大切にしろ」
「馬鹿にしないで！！私は身体を売ったことはない。ただ間抜けな奴らをうまく騙して、金を奪ってるだけ」
「…キスでもさせて、油断している隙に金を奪って逃げる、ってやつか？」
「……っ…！？」
「……図星だな」
完全に血が頭に上った。
なんなんだコイツ！！
馬鹿にしてる！！馬鹿にしてる！！
何も知らないくせに！！
・
人類最強との出会い8 ―無力→←人類最強との出会い6 ―謎の男
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まやや - あとプロローグ上手いですね、書くの (2020年10月24日 23時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - 主人公強い。礼儀正しくもなって成長した。リヴァイからしたらお前以外の女はおれの女にはなれない、無二一つって感じなんやろな。素敵。愛されたくなったわ (2020年10月24日 23時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 文章力すごいな。。え、シオンなんていましたっけ？笑 (2020年10月23日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ちはっぴーさん» いえいえ、教えて頂いてすごく嬉しかったですヽ(；▽；)ノいや〜本当につい最近まで気付かず…というか疑問にも思わず（汗）part8で気づいたので、8からこっそり修正されてます^^;他の作品も少しづつ修正しますね！応援嬉しいです！すごく励みになります！（≧▽≦） (2017年7月31日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ちはっぴー(プロフ) - あぁぁお忙しい中返信わざわざ有難うございます(；＿；)そして気づいてたのに指摘なんてしてしまって申し訳ございません(；＿；)これからも頑張ってください！最近毎日の楽しみがこの小説を読むことなんです！応援してます！ (2017年7月31日 16時) (レス) id: 332e33c9db (このIDを非表示/違反報告)
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