訓練兵団6 ―暑い日に… ページ38
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私は訓練兵団での訓練を積極的にこなしていくようになっていた。
身体を動かすことも、訓練も、特に苦ではなかった。
もしかしたら、兵士に向いているのかも…と思う程だった。
体力作りの為の別メニューも、なんとかこなしていた。
エレンとミカサ、アルミンとは、よく会話をするようになった。
エレンの屈託のない笑顔は、本当に可愛い。
時々ミカサにはすごい形相でやっぱり睨まれるけど。
その隣でハラハラしているアルミンを見るのも面白い。
ミカサは本当にエレンのことが好きなんだろうな、と思う。
だが、当のエレンは気づいていないのだろうか？
こんなにもわかりやすいのに……
あと、エレンとよく喧嘩しているジャンは、ミカサのことが好きなようだ。
おそらく見込みはないけれど……
その様子も見ていると、面白かった。
本人にとっては失礼な話だが。
他の訓練兵とも、少しづつではあるが、馴染むようになってきていた。
だが、私が地下街出身という話は完全に広がり、蔑視に似た視線を感じるのは避けられなかった。
別に気にするつもりはない。
・・・
訓練兵団に来てから一週間。
その日は日差しの強い日だった。
だいぶ慣れてはきたが、地下街育ちで日差しに耐性が低い私には、結構こたえる。
しかも、今日は朝から少し体調が悪かった。
熱がある感じでもないが、風邪でも引いたのだろうか。
午前中は立体機動の訓練だった。
今日は建物を使っての、移動連携の訓練だ。
いつものように壁にアンカーを打ち移動するが、軽く眩暈がする。
何度かバランスを崩しながらも、屋根に着地した。
―暑い……
頬から汗が滴り落ちた。
「Aさん、大丈夫ですか？」
同じ屋根に着地したエレンが声をかけてきた。今日は同じ班の編成だ。
「なんだか顔色が悪いですよ。少し休むよう、教官に申し出ましょうか？」
「…大丈夫。ちょっと眩暈がしただけ。…休む程じゃない」
「先に行ってください。俺、後から行きますから」
「…ありがとう」
頷いてから、立体機動に移る。
だが、何度か移動を繰り返したところで、突然目の前が真っ暗になった。
…え……？
身体が宙に浮いたまま、方向感覚が狂った。
身体が動かない。
落下している感覚が肌を撫でた。
一瞬、フワリと身体が浮いた気がした。
そこで、記憶が途切れた……
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訓練兵団7 ―リヴァイside1→←訓練兵団5 ―強さと勇気
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まやや - あとプロローグ上手いですね、書くの (2020年10月24日 23時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - 主人公強い。礼儀正しくもなって成長した。リヴァイからしたらお前以外の女はおれの女にはなれない、無二一つって感じなんやろな。素敵。愛されたくなったわ (2020年10月24日 23時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 文章力すごいな。。え、シオンなんていましたっけ？笑 (2020年10月23日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ちはっぴーさん» いえいえ、教えて頂いてすごく嬉しかったですヽ(；▽；)ノいや〜本当につい最近まで気付かず…というか疑問にも思わず（汗）part8で気づいたので、8からこっそり修正されてます^^;他の作品も少しづつ修正しますね！応援嬉しいです！すごく励みになります！（≧▽≦） (2017年7月31日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ちはっぴー(プロフ) - あぁぁお忙しい中返信わざわざ有難うございます(；＿；)そして気づいてたのに指摘なんてしてしまって申し訳ございません(；＿；)これからも頑張ってください！最近毎日の楽しみがこの小説を読むことなんです！応援してます！ (2017年7月31日 16時) (レス) id: 332e33c9db (このIDを非表示/違反報告)
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