調査兵団12 ―ハンジと巨人 ページ28
・
最後の一周を走り切り、ドサッとその場に倒れ込む。
私は息を切らしながら仰向けになると、空を見上げた。
もう夕暮れ時か……
真っ青だった空の色は茜色へと変わっていた。
本当に綺麗だ……
この世界は美しい……
壁の外は、もっと美しい世界が広がっているのだろうか……
私はまだ、この世界のことを何も知らない
心地よい風が肌を撫でた。
目を閉じると、このまま寝てしまいそうだ。
「お疲れ様、A」
ふいに、上から声がかかった。
「……ハンジ…さん？」
気づくとハンジさんが上から覗き込んでいた。
「はい」と水の入った水筒を渡される。
「…ありがとうございます」
喉が渇いていた私は、一気にそれを飲み干す。
「よく頑張ったね。疲れただろ？シャワーでも浴びて、ご飯食べに行こうよ！！」
「…え？…ご飯？」
「そうだよ！お腹すいてるだろ？！一緒に食堂に行こう」
ああ、そうか。もう食べる物の心配もしなくていいのか……
そんなことが頭を過ぎった。
・・・
シャワーを浴びてから、食堂へ行った。
食堂では、他の兵士から好奇の目で見られているのを感じたが、私の隣でハンジさんがずっと巨人について話続けていたので、気を紛らわすことができた。
―私が地下街から来たの、皆知ってるのだろうか……
別に馴染みたいとは思わない。
その必要もないだろう。
ハンジさんは食事の後も、ずっとしゃべり続けた。
ハンジさんのおかげで、巨人についての知識はだいぶ増えたように思う。
それにしても、ハンジさんはずっと嬉しそうに、…いや楽しそうに？巨人の話をしてくれているが、そんなに巨人とは魅力的なものなのだろうか。
どう考えても、人間を捕食する恐ろしい敵だと思うのだが……
・
調査兵団13 ―地上の地獄→←調査兵団11 ―エレンside
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まやや - あとプロローグ上手いですね、書くの (2020年10月24日 23時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - 主人公強い。礼儀正しくもなって成長した。リヴァイからしたらお前以外の女はおれの女にはなれない、無二一つって感じなんやろな。素敵。愛されたくなったわ (2020年10月24日 23時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 文章力すごいな。。え、シオンなんていましたっけ？笑 (2020年10月23日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ちはっぴーさん» いえいえ、教えて頂いてすごく嬉しかったですヽ(；▽；)ノいや〜本当につい最近まで気付かず…というか疑問にも思わず（汗）part8で気づいたので、8からこっそり修正されてます^^;他の作品も少しづつ修正しますね！応援嬉しいです！すごく励みになります！（≧▽≦） (2017年7月31日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ちはっぴー(プロフ) - あぁぁお忙しい中返信わざわざ有難うございます(；＿；)そして気づいてたのに指摘なんてしてしまって申し訳ございません(；＿；)これからも頑張ってください！最近毎日の楽しみがこの小説を読むことなんです！応援してます！ (2017年7月31日 16時) (レス) id: 332e33c9db (このIDを非表示/違反報告)
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