人類最強との出会い2 ―地上への憧れ ページ3
・
―地下街
死体が転がっているのなんて見慣れた。
薄暗い街には安心できる場所なんてない。
息が詰まる…。
立体機動を使って金品を奪ってきたが、最近は憲兵の数がやたらと多い。
いつ捕まってもおかしくない。
最低なことだって分かってる。
けど、こうでもしないと私達は生きていけない…。
「何か考え事か？」
隣に座っていたネオが言った。
「…別、に何も…。変な顔してた？」
「…暗い顔してた」
そう言って少し微笑みながら、ネオは私の額にキスを落とした。
「ちょっと出かけてくる。外には出るなよ。憲兵の数も多い」
「…わかってる」
ネオは私の頭を優しく撫でると、家を後にした。
ネオとは10歳くらいのときに知り合った。
一人だった私を拾ってくれた人。
ゴミくずみたいに死にそうだった私を。
今は恋人のような仲だ。
そして他にも仲間がいる。
皆が孤児だ。
その日暮らしには変わりないけれど、みんなで力を合わせて生きていた。
立体機動を手に入れてから、少しは生活も楽になった。
運のいいことに、私とネオには立体機動の才があったのだろう。
それ程の苦労はなく、使いこなせるに至った。
やることは、地下街へ訪れた貴族や商人などから金品を奪うこと。
そして…――
いつか、地上に上がれたらいいな……
一度でいいから外の空気を吸ってみたい。
広い空を見てみたい。
広い草原、緑の森……
地下暮らしにとって地上は憧れの場所だ。
でも地上に上がるには、莫大なお金がいる。
「…ネオ、遅いな」
おそらく買い出しに出かけたのだろうが、いつもなら帰ってきていてもおかしくない時間だ。
「私、ちょっと様子見てくる」
「ダメだ、A。外に出るなってネオが言ってただろ？」
ライが腕組みをしながら、私を見やった。
ライはネオの幼馴染で、自分にもとてもよくしてくれている。
「大丈夫。すぐそこまでだから」
「お前はネオのことになると、言うこと聞かないからな。…気をつけろよ。すぐに戻ってこい」
「うん」
・
人類最強との出会い3 ―心の闇→←人類最強との出会い1 ―リヴァイside
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まやや - あとプロローグ上手いですね、書くの (2020年10月24日 23時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - 主人公強い。礼儀正しくもなって成長した。リヴァイからしたらお前以外の女はおれの女にはなれない、無二一つって感じなんやろな。素敵。愛されたくなったわ (2020年10月24日 23時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 文章力すごいな。。え、シオンなんていましたっけ？笑 (2020年10月23日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ちはっぴーさん» いえいえ、教えて頂いてすごく嬉しかったですヽ(；▽；)ノいや〜本当につい最近まで気付かず…というか疑問にも思わず（汗）part8で気づいたので、8からこっそり修正されてます^^;他の作品も少しづつ修正しますね！応援嬉しいです！すごく励みになります！（≧▽≦） (2017年7月31日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ちはっぴー(プロフ) - あぁぁお忙しい中返信わざわざ有難うございます(；＿；)そして気づいてたのに指摘なんてしてしまって申し訳ございません(；＿；)これからも頑張ってください！最近毎日の楽しみがこの小説を読むことなんです！応援してます！ (2017年7月31日 16時) (レス) id: 332e33c9db (このIDを非表示/違反報告)
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