地上へ5 ―死に場所 ページ15
・
「…そんなに死にたいのか？…だったら死に場所を与えてやる」
「…………」
「調査兵団へ入団しろ。後は巨人に喰われるなりなんなり、好きにすればいい」
そう言うと、リヴァイはエルヴィンの方へ向いた。
二人のやり取りを黙って見ていたエルヴィンは、腕組みをしてから言った。
「…なんだ？お前達知り合いなのか？」
「この前、地下街に来た時にな。成り行きで知り合った。こいつが立体機動使ってる犯人とは思いもしなかったが…」
「…成り行きねぇ…」
リヴァイはまだ押さえつけたままのAを見下ろして、
「エルヴィン、こいつの面倒は俺が見る。…だから入団させろ」
「…お前からそんなことを言い出すとは珍しいな」
「立体機動の腕は見ただろ。鍛えれば戦力にはなる」
エルヴィンは小さく頷いた。
確かに戦力になりそうだ。
それに、リヴァイはかなりの入れ込みよう。
おそらく昔の自分と重なって見えるのだろう。
放っておけない、ということか……
「…だが、憲兵が黙っていると思うか」
「その辺はお前が何とかしろ。そう言えば、コイツ憲兵の奴らに襲われてたな。それで脅しをかけてもいい。…それに、そこら辺の根回しはもうできてるんだろう…？」
リヴァイの言葉に、エルヴィンは口の端に少しだけ笑みを浮かべた。
なんでもお見通し、といったところか……
「…分かった。私が憲兵に話をつけてこよう」
「決まりだな。…コイツの躾は俺がやる」
リヴァイはそう言うと、Aからようやく手を離した。
「…ふざけるな！！私は入るなんて言ってない…ッ！！」
「お前に選択権はない。…それとも憲兵の世話になりたいのか？」
「…っ……」
途端にAは黙りこむ。
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まやや - あとプロローグ上手いですね、書くの (2020年10月24日 23時) (
レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - 主人公強い。礼儀正しくもなって成長した。リヴァイからしたらお前以外の女はおれの女にはなれない、無二一つって感じなんやろな。素敵。愛されたくなったわ (2020年10月24日 23時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
はむ - 文章力すごいな。。え、シオンなんていましたっけ？笑 (2020年10月23日 4時) (レス) id: 33eccdc675 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ちはっぴーさん» いえいえ、教えて頂いてすごく嬉しかったですヽ(；▽；)ノいや〜本当につい最近まで気付かず…というか疑問にも思わず（汗）part8で気づいたので、8からこっそり修正されてます^^;他の作品も少しづつ修正しますね！応援嬉しいです！すごく励みになります！（≧▽≦） (2017年7月31日 22時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
ちはっぴー(プロフ) - あぁぁお忙しい中返信わざわざ有難うございます(；＿；)そして気づいてたのに指摘なんてしてしまって申し訳ございません(；＿；)これからも頑張ってください！最近毎日の楽しみがこの小説を読むことなんです！応援してます！ (2017年7月31日 16時) (レス) id: 332e33c9db (このIDを非表示/違反報告)
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