２ 不滅の魔女は妖しく微笑む ページ3
＿鏡の間＿
入学式を終え、ざわつく空気の中
各寮の監督生たちが新入生に声をかけた。
赤髪の男「さ、これで入学式と寮分けは終わりかな？
いいかい？新入生たち。ハーツラビュル寮では、ボクが 法律(ルール)だ。
逆ら者は首をはねてやるから、そのつもりで。」
獅子の耳を持つ男「…ふぁ〜あ。やっとかったるい式が終わった。
さっさと寮に戻るぞ サバナクロー寮、付いてこい。」
眼鏡の男「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます！
みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として
精一杯サポートさせていただきますよ！」ﾆｺッ
美しい男「それにしても学園長はどこ行っちゃったのかしら？
式の途中で飛び出して行っちゃったけど·····」
タブレットの声「職務放棄…」
ターバンの男「腹でも痛めたんじゃないかっ？」
そんな騒がしい声の中、
＿バンッ！！＿
そんな音を立てて扉が開かれた。
辺りは、一気に静まり返り入ってきた人物にくぎ付けになる。
＿コツコツッ…＿
静かになった辺りに響くヒールの音。
マーメイドラインのシックなドレスを美しく着こなし
黒いベールで顔を覆っている少女が生徒たちが自ら譲り
自然とできた闇の鏡までの道を歩く。
赤髪の男は、自分と同じくらいの年に見える少女を見ていた
ここは男子校。
彼女がここにいるのがおかしいことだと分かっていても
なにも話すことが出来なかった。
少女は、その男に気が付くと
妖しく微笑んだ。
赤髪の男「ッ…」
ああ、駄目だ。
誰もが思った。彼女と自分たちは何かが違うのだと。
闇の鏡「…久しぶりだな。A・アナスタシア。」
その名前に周りが一気にざわついた。
「A・アナスタシアだって…？！」
「それって、あの有名な“不滅の魔女”？？」
「そんなまさかッ…でも…」
そんな声もお構いなしに少女は会話を続ける。
『えぇ…久しぶりね…。また私を呼んで…
何回、卒業させれば気が済むのかしら…闇の鏡よ…いや…
このクソ鏡ッッ！！！！！(叫び)』
この時、周りの生徒たちは思った。
「「「「えぇ…？？そういうこと言うキャラなの…？？」」」」
と。
プライドが高く、普段協力もクソもない生徒たちの声が揃った瞬間である。
Aのイメージが崩れた瞬間であった。
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桜苺 - 初コメ失礼します。めちゃくちゃ面白い小説ですね！！続き、楽しみに待ってます！ (2022年12月17日 18時) (
レス) @page5 id: e8ba65b3ad (このIDを非表示/違反報告)
甘 - 続きが…気になる… (2022年12月10日 23時) (レス) @page9 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
甘 - 続きが…気になる… (2022年12月10日 23時) (レス) @page9 id: 5add37374b (このIDを非表示/違反報告)
兎森める(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！これから出していく予定ですのでお楽しみにっ！(n*´ω`*n) (2022年9月25日 18時) (レス) @page6 id: ddb85a2273 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 学園長と夢主人公の絡みが見てみたいです (2022年9月25日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎森 める | 作成日時：2022年9月21日 22時
