5 ページ5
「奈子!?」
思わず叫ぶと、きょろきょろと辺りを見回していた奈子はこっちを見てぱあっと顔を輝かせた。
「お姉ちゃん!」
とてとてと走ってきて、私に抱きついてきた奈子。
塾生達はなんだ、誰かの妹か、と興味を失ったみたい。
ただ、KZのみんながすごく驚いてる。
ああ、何て言おう・・っていうかその前に!
「こら、奈子!勝手にこんなところに来ちゃだめでしょう!?もう遅いのに一人で・・。危ないでしょ!」
姉として叱らなければ!と思い奈子に注意する。
けど奈子はぷうっと頬を膨らませて、拗ねたようになっただけで特に反省した様子はない。
「だって、智君途中で用事できちゃうし、一人でいるの退屈だったんだもん!」
「退屈ってねえ・・・」
少しあきれる。
けどよくよく考えれば、奈子を一人で家にお留守番させるのも危ないか。
今日家にパパもママもいないんだよね。
「・・もう、しょうがないなあ」
「えへへ!お姉ちゃん大好き!」
にこにこと天使のような笑顔を奈子が浮かべる。
「それに、理由は別にもあるんだから!
お姉ちゃん昨日、えっと・・、大事な仲間で、皆のことが大好き!、って言ってたでしょう?
あのね、ここにきたのはね、その人たちに会いたかったからなの。」
!!
・・・っ。
っなな、な奈子のばかあああ!
天使のように笑う奈子は私には悪魔に見えた・・
22人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ooooooooo - 続き待ってます! (2022年2月12日 11時) (レス) @page10 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - 読みたい! (2018年9月26日 19時) (レス) id: 8b191a6805 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - やばい、奈子天然過ぎて怖い! (2018年8月6日 16時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 白波ハルキさん» 奈子ちゃんには脅威の天然であってほしいという欲望を存分に詰め込みました笑笑。本家よりも輪をかけて天然かも笑。コメントありがとうございました! (2018年7月30日 18時) (レス) id: 30f72d9208 (このIDを非表示/違反報告)
白波ハルキ - とっても面白いです!奈子ちゃん、もう脅威の天然ですね・・・。 (2018年7月30日 15時) (レス) id: 9ecfe93998 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しらたま | 作成日時:2018年7月26日 10時