晩御飯は、ゴミ箱へ。【うらたぬき】

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うらたside




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………何だろ。



頭が重たくて、怠い。ベッドに沈みこむように体重を預けているのが分かって、そこに貼り付いたかのように体が起き上がらない。









「風邪、か」









朝特有の少し掠れた声が出て、今が土曜日の朝であることを思い出した。









そういや、坂田達と遊ぶ約束してたっけな。









約束の時間に遅れたら駄目だからな、と無理矢理に体を起こした。






やっぱり怠い。









＿＿この感覚は、おかしい









違う、これは風邪だ。









＿＿そろそろ、時期なんだ









いや、まだ大丈夫。









＿＿なら、どうしてこんなにしんどい？









それは、それは、









「何で、だろうな……、」









理由なんかとっくに知ってんだろ、と誰かが嘲笑う。



ふわふわした感覚の中で最後に分かったのは、床に全身を打ち付けた痛みだけ。









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