××さんと竈門炭治郎 ページ13
炭治郎視点
「じゃあ、訓練しようか」
「よろしくお願いします!」
この声で始まったのは手合わせ。
流石柱なだけあって、雰囲気が一気に張り詰めたものになった。
日輪刀を持って、呼吸を整える。
そしてAさんの元へ一気に詰めて斬りかかる。
「はっ!!」
今回は呼吸を使わない。体を動かす基礎中の基礎を徹底的に叩き込み、戦闘で圧倒的に
有利に戦うために自分の動作の欠点や改善方法を教えてくれるそうだ。
確かに俺はAさんの頭上から日輪刀を振り落とした。
しかし、完全にいけると思った一撃は、いとも簡単に避けられた。
それでも何とか刀を振るっても、弾き返されるか、避けられるか。
余裕そうな顔をしたかと思えば、一瞬で消えた。
次に目で追った時には、姿も見ることができなくて、嗅覚を研ぎ澄ましてやっと居場所が
分かった頃には、喉笛に刀を突きつけられていた。
「っ······」
「隙あり、ってね」
俊敏さに、的確な攻撃。行動も読まれていたみたいだ。
基礎能力だけでこんなにも差がつくのか······。
ああ、柱には敵わない。自分の力不足を痛感した。
力不足なのは分かっていたけど、やっぱり悔しい。少し下を向いていると、Aさんは
小さい子供を宥めるかのように頭を撫でた。
「改善しようと思えばいくらでも出来る。コツを掴めば格段に早く強くなれる。
だから、そう気にすることはないよ、炭治郎」
「······はいっ!もう一回お願いします!!」
何度手合わせをお願いしても、Aさんは嫌そうな顔一つせず笑って付き合ってくれた。
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レミィ - 面白かったです!今コロナが流行っているので気を付けてください! (2020年3月9日 11時) (レス) id: edb0276662 (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ - とても面白かったです!私もこんな小説が書けるようになりたいです! (2020年1月28日 16時) (レス) id: 113690dea7 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 零さん» 本当ですね、すいません!ありがとうございます! (2019年10月17日 1時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 「吾妻」じゃなくて「我妻」だと思います。間違ってたらすみません (2019年10月16日 23時) (レス) id: ac710565be (このIDを非表示/違反報告)
Kaede(プロフ) - 雪乃さん» 教えてくださりありがとうございます!すぐに直します!指摘コメントありがとうございました! (2019年10月13日 10時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
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