瓜江久生には姉がいるようです 2

もう 誰も ページ34

什「A・・大人しく捕まってくださいです そうすれば・・」

杏「・・いっ・・やだっ・・」

什「Aとは戦いたくないです」

什造が悲しそうな顔を見せる

その時横でヒナミちゃん達に向かっていく半井達が見えた

貴「私もだよ・・・ごめんね」

私は什造を蹴り飛ばし、みんなの元へ戻る

そして半井達を斬る

浅いか・・

半井達はすぐ体制を立て直し、向かってきた

貴「っ！」

その時だった

貴「ヒナミちゃんっ・・！」

ヒナミちゃんの方に什造が走っていった

私は赫子を什造に向けて飛ばすが避けられる

菫「ヒナミ！！」

間に合わないっ・・！

カネキの悲しむ顔が脳裏に浮かぶ

死なせない

もう、誰も死なせない

カネキを哀しませない

貴「っ！！」

什「A・・・」

貴「・・はぁ・・・はぁ・・」

雛「A・・さん・・」

ヒナミちゃんが震えた声で私を呼ぶ

私は右腕を見る

右腕は下に落ちていた

菫「Aっ」

貴「トーカさん、ヒナミちゃん 行って」

菫「アンタっ・・何言って・・！」

貴「守らないと・・みんなを」

私は後ろを向いて トーカさんとヒナミちゃんを見る

貴「カネキをもう哀しませないんでしょ？・・・だから」

雛「ダメだよ、杏さん」

ヒナミちゃんが涙目で私を見る

貴「・・行けっつってんだよ！！ 早く！！」

菫「・・・ヒナミ、みんな」

トーカさんがヒナミちゃんの手を引く

貴「トーカさん」

トーカさんが振り向く

貴「カネキを・・よろしくお願いします」

菫「生きて帰ってきて」

みんなが行ったのを確認して

私は自分のお腹を撫でる

貴「ごめんね・・」

ボソッと呟き 什造たちの方を見る

什「・・・」

什造達が構え出す

そしていっきに詰め寄ってきた

私はなんとかさばく

什「・・A・・殺します」

貴「うん」

私は笑った

どうせなら笑顔で終わろう

守って終わろう

みんなどこまで逃げたかな

他の捜査官に会ってないかな

久生 何してるかな

元気かな

もう 会えないのかな

足を斬られてバランスが崩れ 後ろに倒れる

その時 赫子が出てきた

この赫子は・・

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