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気が付けばとうとう家の前に着いていた。
堪えていた涙が一滴流れる。
みんなに聞こえるように呟いた。
「最後までごめんね。ありがとう」
すると対抗するように口々に言うみんな。
「最後じゃねえよ」
「こちらこそ、ありがと」
「きっと会えるよ」
「また会おうね」
思い出したように若武が事件ノートを渡してきた。
「これは国語のエキスパートであるお前に返す」
「お前が帰ってくるまでkzは活動停止しようと思う」
私はその意見には賛成できなかった。
「嫌、これはみんなが持っていて欲しいの。kzは続いていて欲しいから」
他の三人も頷き、一時脱退ということになったんだ。
そして私は事件ノートを若武に託す。
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帰るみんなを見つめていた。
だんだんと四人の背中が遠くなっていく。
私は零れ落ちていく涙を誤魔化すように叫んだ。
「またね、大好き!」
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あやね - 続きか楽しみ!頑張ってください!!!! (2021年6月29日 17時) (レス) id: a6cd23a049 (このIDを非表示/違反報告)
なつ - 頑張ってください!!!!!!!!!!!!! (2020年9月22日 14時) (レス) id: 1879a9c3fe (このIDを非表示/違反報告)
雀 - 次の更新が楽しみ。頑張ってください (2018年8月14日 17時) (レス) id: 4ec73e4055 (このIDを非表示/違反報告)
CHIHO - ファイトー (2018年2月18日 15時) (レス) id: 86b0647779 (このIDを非表示/違反報告)
ローラ - 続編、やってほしいです! (2018年2月10日 7時) (レス) id: 045ee1893e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マス | 作成日時:2017年10月15日 9時